【不妊治療】総額でいくらかかるの?保険適用外の治療しかない?

不妊治療と聞いて、なにを思い浮かべますか?私の場合は保険適用外で高額になるというイメージが一番初めにありました。実際、不妊治療が長引いてくると経済的にも体力的にもつらくなってくると聞きます。

長く治療を続けたからと言って、必ず授かれる保証もありません。それでも、不妊治療を始めるときにはいくら必要なのか、前もって知っておきたいですよね。今回は、そんな不妊治療にかかる金額がいくらなのか、調べてみました。

 



そもそも「不妊」の定義ってなに?

 

よく聞く言葉ではありますが、改めて「不妊」というのがどういう状態を指すのか、知らない人も多いのではないでしょうか。私もそうでしたし、どこからが「不妊」なのかは決まっていないと思っていましたが、日本産婦人科学会で定義されていました。

「不妊」とは、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しないものをいいます。日本産科婦人科学会では、この「一定期間」について「1年というのが一般的である」と定義しています。

引用元:日本産婦人科学会(http://www.jsog.or.jp)

ただ、不妊の原因やカップルの年齢によってはこの一定期間、つまり一年を待たずとも不妊治療に入るほうが有効である場合もあると書かれています。

通常であれば避妊をしていないカップルの場合一年後の妊娠率は80%、二年後には90%という数値があるそうです。ただ、データに惑わされず自分たちがどうするのか、を考えて決断することが必要なのだと私は思います。

 

不妊治療でどんなものがあるの?

保険がきかない、というイメージがある不妊治療ですが、保険適用となる治療もあり、段階を踏んで治療をすすめていく形が一般的です。段階ごとの治療とその値段についてみていきましょう。

 

タイミンング法

検査結果をもとに排卵日を予測し、医師の指導のもと妊娠しやすい日に性行為を行うことをタイミング法と言います。不妊治療の一番はじめの段階であり、この治療は保険適用のため、1回数千円とそこまで高くありません。

 

人工受精

排卵のタイミングに合わせて元気な精子を子宮に直接送り込む方法をいいます。体外受精と比べると確率は下がりますが、体への負担や経済的負担などは軽いそうです。

ここからは保険適用外の治療となり、1回1〜2万円と少し高額になっています。

 

体外受精

卵子を取り出し、シャーレの中で受精させ、受精後2日後くらいの「初期胚」か5〜6日後くらいの「胚盤胞」の段階になったものをカテーテルを用いて子宮へ送り込みます。この治療は自力での受精が難しいと判断された場合に行われるため、これまでの治療と比べると高額になっています。

体外受精も保険適用外で1回につき20〜60万円がかかりますが、国の特定不妊治療助成制度の補助が受けられるため、回数に制限はありますが自己負担は5〜45万円となります。詳しくはこちらのページをご覧ください。

 



不妊治療に入る前の検査費用は?

また、不妊治療に入る前に、不妊の原因を探るための検査もあります。女性側と男性側とどちらも検査を行いますのでその金額も知っておきたいですよね。

女性側の検査費用

血液検査…ホルモンの分泌量を調べたり、感染症の有無の確認、治療方針を決定するために行います

卵管造影検査…子宮と卵巣をつなぐ卵管が通っているかの確認するための検査。卵管が詰まっていないかを見ることによって治療方針を決め、軽度の詰まりであればこの検査で改善され妊娠しやすくなるというメリットもあります

超音波検査…子宮や卵巣の状態のチェックを行います

 

男性側の検査費用

血液検査…女性と同じく、ホルモンの分泌量を調べたり、感染症の有無の確認を行います

精液検査…精液の量や精液の中の精子の状態を調べるための検査

検査は保険が適用されますが、女性の検査にはおおよそ5万円、男性の検査にはやく1万円ほどかかるようです。この治療前の検査費用については病院のホームページなどで確認できるみたいなので、気になる方は事前に調べておくと安心できるかと思います。

 

 

結局不妊治療っていくらかかるの?

不妊治療にかかる値段について見てきましたが、結局総額でいくらくらいかかるのか、ということが気になりますよね。どの段階で治療が終わるか、という点でも変わってきますが、大まかにわけると表のとおりになります。

妊活全体の平均      35万円
人工受精までの治療を行った場合  134万円
体外受精を行った場合   193万円

人工受精を行うかどうかでだいぶ変わってきますね。個人差があるとは言っても、平均がわかっていると気持ちの準備などもできていいなと思います。

 



【不妊治療】総額でいくらかかるの?保険適用外の治療しかない?|まとめ

不妊治療にはいくらかかるのか、ということを調べてきましたが、やっぱり経済的な負担は避けられないなと思いました。もちろんそれだけでなく、決められた日に病院に通わなくてはいけなかったり、仕事をしながらの治療は体への負担があることも確かです。ポイントを大きくまとめると二つになりますね。

・治療前の検査や治療法によっては保険が適用される
金額は妊活全体の平均で 約35万円
人工受精までの治療を行った場合 約134万円
体外受精を行なった場合 約193万円 が平均値

・人工受精、体外受精を行うと高額になってしまう

もしこれから不妊治療を始めようという方は、無理をせず、取り組んでくださいね。自分の心と体が健康でないとうまくいかない時に自分を責めてしまうことが多いですから、周りのことを気にしすぎないようにしてください。

 

今回は不妊治療に関する経費について調べてきましたが、婚活に関する費用の記事もありますので、よろしければそちらもご覧くだささい。

婚活するためには料金はいくらかかるの?後悔しないための選び方。

みんなでシェア!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です