
泥棒や空き巣など、家に盗みが入った、というニュースはできるだけ聞きたくないし自分の身に起こったら、なんてことも想像したくないですよね。空き巣などが何を見て盗みに入る家を決めているのか、防犯のために何ができるのかは知っておきたいと思いませんか?
まさか、と思うことが自分の身に降りかからないとは限りません。犯行前には必ずと言っていいほど下見の訪問をしていることが多いという空き巣犯。何を目的に下見をしているのか、下見にきた犯人にこの家は空き巣に入れないと思わせるにはどうすればいいのか、確認していきましょう。
目次
空き巣に入る前の下見ってなにが目的?

盗みに入る前の下見で、ここはいけそうだ、と思われる基準が何かを知っていることで、防犯意識を高めることができると思います。そのために、どこに気をつけていればいいのか知っておきたいですよね。
空き巣犯の下見には大きく二つの目的があります。。入りやすく逃げやすい家や部屋であるかの品定めと家の周辺が犯人にとって「いいイメージ」が描けるかどうかの確認です。
下見の回数としては2〜4回と状況によって変わってくるようです。下見を複数回重ねることで、出入りの経路、家人の在宅時間、居住者の防犯意識、周辺の環境や人通りなのを確認しているということですね。
入りやすく逃げやすい家とは?

犯人から見た入りやすく逃げやすい家とは、どういうものだと思いますか?
入りやすい家というのは、人目につかずに身を隠せる場所があり、侵入にかかる時間が短く済みそうということです。空き巣犯が侵入時にかける時間はおおよそ5分以内と言われています。
二重鍵やピッキングしにくい鍵であれば、開錠するのに時間がかかり、諦めてしまうこともあるようです。
逆に逃げやすい家というのは、同じように人目につきにくい場所であるかどうかということや、もし誰かに姿を見られたとしても追いかけてくるような人がいないということです。それに、逃走経路の遮蔽物などがあるかどうか、ですね。
昔と比べて近所付き合いが希薄になったと言われることが多いですが、防犯という観点では近所の人と挨拶を交わし、お互いの顔を認識しておくことは必要なのかも知れませんね。見知らぬ人が出入りしているのかどうかもわからなければ、おかしいなと思っても声をかけられないですから。
犯人から見た「いいイメージ」って?

空き巣に入ろう、と思うような、犯人にとっての「いいイメージ」が描けるのはどういう状況なのか、気になりますよね。
町や家が汚れている
綺麗に整えられた町や家は人の手や目が行き渡っているということですよね。逆に、庭木の手入れがされていなかったり、雑草が伸び放題になっている家は家人の心のゆるみの現れと言えます。
心のゆるみの現れている家であれば、いけそうだなと思ってしまいますよね。
落書きが消されずに残っている
町中の塀などに描かれた落書きが消されていない町は荒れた印象を持ちませんか?引越しを考えている人は、そこもぜひ確認してみてください。
他人に無関心な人が多い
近所付き合いが希薄な地域や住民同士の付き合いがないような地域であれば、隣に住んでいるのがどういう人か把握していないということもあるのではないでしょうか。
私自身一人暮らしが長いですが、引越しをしてしばらくは隣に人が住んでいるのかどうかもわからない状態でした。何かあってからでは遅いので、引越し前に不動産屋さんに近所にどういう人が住んでいるのか、確認しておくといいと思います。
交番が近くにない
住んでいる町のどこに交番があるか、知っていますか?私の場合は駅前にあるのですが、知らない方は確認しておいてくださいね。
もし何かあった時に頼れるように、近くに交番などがあると安心できますよね。もし交番がないという場合は、コンビニの場所をしっかり把握しておきましょう。
他にも、住民パトロールを行っていない地域も狙われやすいと言えるでしょう。これらのポイントを確認するために、下見の際にはぼんやりと町全体を観察しているそうです。
明確な目的があることを悟らせずにぼんやりと眺めることで、職務質問などをされにくい雰囲気を作っているということだと思います。そのため、スーツを着た営業マン風の服装であったり、工事などを行う作業服であったりと、平日の日中に出歩いていてもおかしくない格好をしていることが多いそうです。
過去には犬の散歩をしていたおじいさんが犯人だったという事件もあったそうなので、近所に住んでいる人の顔がわかるようにはしておきたいですね。
留守かどうかの確認方法って?

空き巣の下見では、居住者がいない時間を特定するために何度か訪問しています。この家は誰もいないだろうな、と思わせないための簡単にできる工夫をいくつか記載しておきますね。
郵便受けをいっぱいにしない
郵便受けが溢れかえっていると、この家は留守なんだな、というアピールになりますよね。長期間不在にする場合は事前に新聞の配達などを止めておくのがいいと思います。
新聞は電話一本で簡単に止めることができますよ。帰宅する日を伝えておけば、まとめて持ってきてもらうこともできます。
毎日帰宅しているのに、郵便受けの中をほったらかしにすることは論外です。郵便受けはこまめに確認するようにしましょうね。
カーテンやシャッターを閉めっぱなしにしない
カーテンやシャッターが昼間でも閉めっぱなしの日が数日続くと、留守にしていることがはっきりとわかりますよね。開けっ放しにしておくことは心配かもしれませんが、カモフラージュのためにリビングなどだけでもカーテンを開けておくのがいいかも知れません。
洗濯物を干しっぱなしにしない
昼夜関係なく洗濯物が干しっぱなしになっている家は人が帰ってきていないことがわかりますよね。日光で洗濯物を乾かしたい気持ちはわかりますが、帰宅が遅い時間になってしまう場合は、洗濯物を外に干すことは避けたほうがいいかと思います。
プライバシーを意識するのは大事、でも…

外からは家の様子が伺えなかったり、人の視線を遮るように植木があったりとプライバシーを意識した家を思い浮かべてください。人の目を遮るということは、侵入する犯人にとっては好都合。
敷地内でも死角になるような場所があればそれは「入りやすく逃げやすい」ということになります。居住者のプライバシーを守ることは大切ですし、外から家の中が丸見えというのはできれば避けたいですよね。
それでも、外からの視線を全て遮ってしまうのはやりすぎかも知れません。地面に砂利を敷くなどして、人がいることを感じられる工夫をしてみるのがいいと思います。
いますぐにできる防犯対策

空き巣の下見では侵入経路と逃走経路の確認もありますが、居住者の生活パターンを観察し、確実に留守の時間を狙えるように数回訪問を重ねています。下見の段階でこの家を狙うのはやめよう、と思わせるために、簡単にできることをやっておきましょう。
侵入経路のほとんどは窓から、と言われています。そのため、窓からの侵入を防ぐために防犯フィルムを貼ったり、鍵つき補助錠を取り付けたりと、開錠にかかる時間を長くすることが最も有効なのではないかと思います。
すぐに設置できるものとしては、人感センサーで点灯するライトなどがあります。人の動きに反応して点灯するため、近づく人の存在を周囲に簡単に知らせることができますよ。
また、防犯アラームを設置してそれを玄関などにアピールすることで、面倒臭い、と思わせるのも必要ですね。それがカモフラージュであったとしても、入るのに時間がかかりそうだなと思わせることで、候補から外すことができるのではないでしょうか。
空き巣は下見の訪問で何を見ている?今から簡単にできる防犯対策も!|まとめ

空き巣犯が狙う家で下見の訪問で何を見ているのか確認してきましたが、隣に住んでいる人や近所の人の顔は覚えておきたいな、と思いました。
・入りにくく逃げにくい家を目指す
・留守の時間であっても留守を悟られないようにする
・視線を遮るなら聴覚で人の気配を感じられるようにする
簡単にまとめると3つのポイントに絞れました。今からでもできる防犯対策もありますので、自分でも取り組んでいきたいと思います!
今回は空き巣についての記事でしたが、犯罪つながり…ということで、持続化給付金についての記事もありますのでぜひそちらもご覧ください。
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