


まぁ、ゆっくり休んで早く治ればいいね。

11月3日に大統領選挙が待っていますからね。

しかも、投票日まで3週間もないってトランプ大統領完全終了したじゃん・・・

この状況は彼にとってかなり厳しいものだと言えそうですね。

まだ完全終了したわけじゃないの?

トランプ氏が今回の選挙戦でどのように立ち回るつもりなのか見ていきましょう。
今回はコロナウイルスに感染したトランプ大統領の現状や、感染が選挙戦に与える影響について色々見ていきたいと思います。
目次
トランプ大統領の現状

トランプ大統領の体調に関しては、結論から言うと順調に回復しているようですね。
以下にトランプ氏がコロナウイルスに感染した前後の出来事をまとめたので、ご参照ください。
9月29日 討論会にて、ライバルであるバイデン氏に対して「見たこともないような大きいマスクを使っている」と罵る
10月2日 自身が新型コロナウイルスに感染していることを明らかにし、ワシントンDC近郊の米軍医療センターに入院
10月3日 入院中、自身が回復に向かっていることや早く政務に戻りたい意欲があることを伝えるメッセージをtwitter上に投稿
10月4日 入院していた米軍医療センターから車で外出し、支持者に対して手を振ったりする
10月5日 米軍医療センターから退院

では、今回の騒動が選挙戦にどのような影響を及ぼすのか見ていきましょうか。

あんまり政治に興味ないから全然分かんないな。

では次の章で今一度おさらいしていきましょう。
選挙戦の概要

ここでは、アメリカ大統領選挙に焦点を当てます。
選挙戦における重要人物や選挙システムについて見ていきます。
候補
アメリカにおいては、「民主党」と「共和党」という2つの党が大きな力を持っています。
そのため、歴代の大統領もこれらどちらかの党から当選しています。
ちょうど、日本の「自民党」と「立憲民主党」といった感じでしょうか。
トランプ大統領は共和党の大統領候補者になります。
共和党は保守色が強いので、銃保有の促進や、移民政策の強化等を進めてきました。
そして、トランプ氏に対するのがこの選挙戦のもう一人の主役、バイデン氏です。

バイデン氏はより前衛的な民主党に所属しています。
移民問題や社会保障問題について積極的な姿勢を見せています。

でもこの画像のマスクに突っ込みたくなる気持ちは分からなくもないね。
選挙システム
日本とは異なり、米国では「選挙人」という制度がとられています。
この「選挙人」とは選挙権を持つ国民一人一人のことを指す「有権者」とは異なります。
アメリカでは、有権者の数に応じて各州に選挙人が配置されます。
「有権者の多い州には選挙人は多めに、有権者の少ない州には選挙人は少なめに」といった具合にです。
「この選挙人はトランプ氏に投票する、あの選挙人はバイデン氏に投票する」とあらかじめ決まっています。
なので、有権者は「自分が国のトップになって欲しいと思う人に投票する選挙人」に投票することになります。
そして、結果的により多数の選挙人を取得した人が次期大統領になります。



というのも、ニューヨークとカリフォルニアは慣習として、民主党の方が多数の選挙人を獲得するとされています。

てことは、どんなに頑張っても伝統のせいで獲得できる選挙人に限界があるってことじゃん。

ですから、特に伝統などがなく、選挙人が多いフロリダ州やオハイオ州などは激戦州と呼ばれたりしています。
トランプ氏やバイデン氏はこの選挙人を多数勝ち取るために自らを国民に対してアピールします。
州規模や全国規模の党大会を開くことで彼らは票を固めていきます。
上述した討論会も有権者に対して自分が相手よりも優れていていることをアピールする手段の一つです。
9月から10月の間、通常はテレビ上で3回行われます。
感染による影響

大統領選挙について大まかに理解したところで、今回のトランプ氏の感染が選挙戦に与える影響について見ていきましょう。
感染前の状況
10月までのトランプ氏とバイデン氏の支持率については、常にバイデン氏が7~9ポイント差でトランプ氏の支持率を上回っているようですね。

コロナ感染前について、アメリカ国民がバイデン氏を支持する理由としては「トランプ大統領ではない」というものが一番多いことがアメリカの調査機関によって明らかにされています。
具体的には、「トランプではない」が56%、「実績・リーダーシップがある」が19%、「人柄・性格」が13%となっています。
逆に、トランプ氏を応援する人を対象に行った調査では、彼を支持する理由として、「リーダーシップ・実績」が23%、「課題への対応・政策」が21%、「バイデンではない」が19%となっています。

なんか、「他に良い党がないから自民党に入れる」みたいな雰囲気を感じるね。
今後の展望
10月5日に退院し、コロナを克服したとされるトランプ氏ですが、選挙戦の先行きは不透明ですね。
コロナ感染後の支持率を見ても、バイデン氏の支持率は上がる一方、トランプ氏の支持率はやや低下していますしね。
ただ、トランプ氏の人気が回復する余地はまだ十分にあると考えられます。
というのも、以前イギリスのジョンソン首相がコロナウイルスに感染した時には、彼に対する同情からか、国民の支持率は上昇しました。

また、別の例としてブラジルのボルソナロ大統領も以前コロナウイルスに感染しています。
そして、彼の場合は急速に回復したので「超人的なイメージ」が与えられたからか、コロナ克服後の支持率は上昇しました。

このように、コロナウイルスに感染した直後はコロナに対する危機感の無さを批判されたとしても、回復後には支持率が上昇する可能性は十分にあります。
ただ、支持率が上昇し状況が落ち着いてきた頃、感染症対策に不満があるとしてジョンソン氏の支持率は下落しました。
その一方で、ボルソナロ大統領の場合は、感染症対策が一定の評価を得たため支持率は上がり続けました。
つまり、今後トランプ氏の人気が上がるにしても下がるにしても、彼の感染症対策が国民に受け入れられるのかどうかが選挙戦の結末を変える鍵になると考えられます。
トランプが感染!選挙戦への影響は?|コロナ克服が結末を変えるのか|まとめ

今回見てきた内容をまとめると以下のようになります。
- トランプ氏の容態は回復に向かっており、すでに退院している
- 選挙戦ではより多くの「選挙人」を獲得することが重要
- 選挙戦の結末を変えるのは「トランプ氏のコロナ政策」次第
調べていて感じたのですが、感染前にコロナを軽視していたボルソナロ大統領ですら、回復後には支持率が上昇していることが面白いと思いました。
「コロナ感染」というどん底から這い上がるというようなドラマチックな展開がやはり大衆の目には輝かしく見えるのでしょうかね。
ただ、そういった感情論だけではなく、その後の政策についてもしっかりしていないとジョンソン氏の様に、支持率が下がるというのもまた面白い話ですよね。
ともあれ、トランプ首相には、ドラマチックな展開で国民の感情に訴えかけるだけでなく、政策の面でも是非頑張って欲しいところですね。
マスクに予防効果はないとして、頑なにマスクを着けてこなかったトランプ氏ですが、別の記事にてマスクにコロナ予防の効果があるのかどうか検証しているので、気になる方を是非ご覧ください。