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最近になって新型ブニヤウイルスという言葉をよく耳にするようになりました。
新型コロナウイルスに続いて新型ブニヤウイルスというのもなかなかドンピシャなタイミングです…
ツイッターなんかでも中国に対する怒りや世界の終わりだというようなツイートを見かけました。
ただ、調べてみたところしっかりと知識をもって予防ができていればそれほどの脅威ではないのではないかと思っています。
新型ブニヤウイルスそのものや症状、予防などの対策について解説しているので見ていきましょう。
目次
新型ブニヤウイルスとは

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10年以上前から確認されているマダニを媒介とした感染症です。
新型と書いてますが全く新しくありません。名前詐欺ですね。
中国語で「新布尼亞病毒」というため日本語では新型ブニヤウィルスと言うようです。
別名をSFTSといいます。
2009年に中国で発見されたウイルスで日本では2013年から感染が確認されています。
コロナウイルスとは全然関係ありません。
新型ブニヤウイルス|症状、感染経路、予防など

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感染症はしっかりと予防して、仮に病気にかかったとしても早い段階で対応することが大事です。
無知はウイルスよりも怖いといったかんじでしょうか。
潜伏期間、感染経路
潜伏期間:6日~2週間
感染経路:
マダニにかまれると感染
メインの感染経路。
日本では西日本の5月~8月頃にマダニの活動が活発になり感染することが多いようで年間60~100人程度の感染者が出ています。
ちなみにマダニ以外の血を吸う虫(例:蚊やヒル)から新型ブニヤウイルスに感染することはありません。
インフルエンザのようにヒトからヒトへの感染力は高くないが感染者の体液に接触することで感染することはある。
中国の浙江省では一家4人が新型ブニヤウイルスに感染し、そのうち2人が死亡したという事例があります。
祖父が最初にマダニにかまれて感染。その後看病をしていた祖母と祖父の遺体を引き取る際に同じ車両にいた家族2人も感染したようです。
看病の過程で出血した血や嘔吐物に触れたのだと思われます。
症状、致死率
- 40度くらいの高熱
- 咳
- だるさ
- 下痢
- 嘔吐
- 筋肉痛や関節痛
- 血小板、白血球数の低下
- 出血がとまらなくなる
出血以外の症状だけだと風邪やインフルエンザと見分けがつかなそうです。
ダニにかまれた時点で感染を警戒した方がいいですね。
致死率:6.3~30%(中国)
ちなみに日本の2019年4月24日時点での致死率は約20%のようです。
予防
新型ブニヤウイルスは患者の体液との接触で感染すると言いました。
それをふまえて症状を見てみましょう。
嘔吐や出血などの症状がありますね。
もし家族が急に嘔吐や出血をしても近づいてはいけません。体液に接触してしまう可能性が上がりますから。
マダニにかまれた心当たりがあるのなら嘔吐や出血の処理も自分達ではやらず、すぐに病院に行くべきですね。
もしマダニにかまれたら無理やり引きはがすと、かえって感染リスクがあがるので皮膚科などの医療機関でマダニの除去をしてもらいましょう。
その後数週間は体調の変化に注意し、発熱など新型ブニヤウイルスに該当する症状が見られたらすぐに再度病院へ行き、マダニにかまれたことを説明しましょう。
あと、シンプルですが自然の多い環境に近づかないことも大切です。
ダニなどの虫除けスプレーを買うのも有効な対策だと思われます。
治療法

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ウイルスそのものに対するワクチンがないため症状を抑えて免疫による解決を待つ対症療法になります。
普段の食生活に気をつけて免疫力を高めることも間接的に新型ブニヤウィルス対策になるということですね。
ペットにも注意が必要
イヌやネコもマダニにかまれると新型ブニヤウィルスに感染します。
ペットにそれらしい症状が見られたら感染を疑った方がいいかもしれません。
またペットについたマダニが飼い主をかむこともあり得ます。
触るだけでは感染しないようですがペットにダニがついているのなら予防のためにもできるだけ早く取るべきです。
新型ブニヤウイルス|なぜ今になって有名になったのか

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繰り返しますが新型ブニヤウイルスは日本に昔からある感染症です。
それではどうして今になって急に話題になったのでしょうか。
完全な憶測になりますが、名前からして新型コロナウィルスに続く新しい感染症というように誤解されているからではないでしょうか。
何の説明もなしに「新型ブニヤウイルス」と書かれると誰だって
「また中国から新しい感染症がでたのか」、と思うに決まっています。
ここだけの話になりますが、あえてこの辺りを説明しないことでミスリードを狙って不安を煽っているんじゃないかと思うような記事もいくつか見かけました。
何より今になって新型ブニヤウイルスという名称で騒がれているというのは誰かが狙ってやっているとしかタイミング的に考えられません。
新型ブニヤウイルスとは?症状や予防など|ペットにも注意が必要!|まとめ

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最後まで読んでいただきありがとうございました。
新型ブニヤウイルスについての解説をしましたが極端な話、新型ブニヤウィルスに関してはそれほど対策に躍起になる必要はないと思っています。
新型ブニヤウイルスが日本にきた2013年から7年の間に新型ブニヤウイルスを意識的に予防してきたなんて人もそれほどいないのに大事になっていないわけですから。
もちろん予防するに越したことはありませんが必要以上に躍起になる必要もないのではないでしょうか。
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