小麦粉と薄力粉の違いは知ってる?揚げ物料理に使うべきなのは○○


スーパーの陳列棚に並ぶたくさんの粉たち……小麦粉?薄力粉?それとも強力粉?揚げ物を作りたいのに何を使えばいいか分からない…。そんな方も多いのではないでしょうか。

実は私もこのたくさんの種類の「粉」に悩まされたことがありました。レシピには小麦粉と書かれているのに薄力粉しかない…これを使ってもいいのか?使い分けしなきゃだめかな?と毎回悩んできました。

ですが、調べていくうちに揚げ物に使うべきなのはあの粉なんだと理解したのです。

小麦粉と薄力粉などの違いはなにかしら? そんな素朴な疑問にお答えします。

 



小麦粉と薄力粉の違いは?


それではさっそく、本記事のタイトルでもある、「小麦粉と薄力粉の違い」について説明していきます。

粉ものは他にもたくさん種類がありまよすね。強力粉や中力粉もそうですし、きっと小麦粉とは分類が違うけど、片栗粉の原料って何かしら?と読んでいくうちに疑問がわいてきそうなものも、まとめてみました。

さくっと読める内容にしていますので、どうぞご覧ください。

小麦粉というのは総称なんです

これは驚かれましたか?? そうです、小麦粉と薄力粉というのは違う粉というわけではなく、薄力粉や強力粉などをまとめた名前が「小麦粉」なんです。なので、レシピで「小麦粉」と書かれていた場合、薄力粉なのか、強力粉なのかそれとも中力粉なのか、料理によって使い分けなければいけません。

「え?それってかなりめんどくさくない?」

と思った方、大丈夫です。めんどくさがり屋の私も、それぞれの違いをきちんと理解すれば、料理での使い分けもお手の物でした。

薄力粉はこんな粉


引用元(https://www.nisshin.com/products/detail/4902110320978.html)
皆さん、薄力粉や強力粉の違いってなんだと思いますか?

答えは「含まれる物質の量」です。

というのも、薄力粉などの小麦から作られている粉の中には「グルテン」と呼ばれる物質があります。その量によってそれぞれ呼び方も変わるんです。グルテンは、弾力やコシを作ってくれるもので、料理によって使い分けないと失敗のもとに。

薄力粉にはグルテンの量が約7%あり、他の小麦粉たちと比べると量は少ないです。グルテンの量が少ないという事は、「弾力やコシ」が少ないということになります。

粒子そのものが小さく細かいので、ふんわりと仕上がりダマができにくいんです。なので、ホットケーキやホワイトソース、クッキーを作るときには薄力粉がオススメですよ。

強力粉はこんな粉


引用元(https://www.nisshin.com/products/detail/4902110320978.html)
そして、強力粉はお察しの通りグルテン量が12%と多く、弾力性に優れています。こねていくほどに生地が伸びていき、食感はもっちり。手作りのパンやピザを作るのはどうでしょうか。

中力粉はこんな粉


引用元(https://www.nisshin.com/products/detail/4902110320978.html)
そして、中力粉ですが、これに含まれるグルテンの量は9%程度。強力粉に比べて少ない量なので、こねるほどに弾力がでるかというとそうではありません。しかし、程よいコシがあるので、うどんに適していますというか、用途はほとんど「うどん」なのでうどん粉として販売されていることも。

ついでに片栗粉も紹介

片栗粉も揚げ物に使っているという方も多いのではないでしょうか。私はカリカリとした食感を出したいときによく使っていますし、とろみがある料理のときに一番使われているはずです。

もともとは「カタクリ」という花の球根から取れるでん粉(とろみ)を使っていたそうですが、カタクリの花から取れるでん粉は少量で、さらに江戸時代の末期には花そのものの数が激減。なので、今の片栗粉の原料のほとんどは大量生産されている「馬鈴薯(ばれいしょ)」から取れるでん粉が使われています。

 

揚げ物に適しているのは?


次に、小麦粉がどんな揚げ物に適しているのか?ついて紹介していきますね。揚げ物といってもたくさん種類がありますし、その揚げ物に特化した「天ぷら粉」や「唐揚げ粉」とかよく見かけますよね。

そんな時、家にある小麦粉で作るべきか、簡単そうだから専用の粉を買うか、悩みどころだと思います。それぞれに特徴があるので、それも踏まえて紹介していきます。

天ぷら


日本人も外国人も大好き天ぷら。さくさくとした食感も良し、うどんだしを浸み込ませて食べるも良し、シンプルに塩で食べても、天つゆに浸してもソースをかけても……キリがないのでここまでとしますが、天ぷらの食べ方は無限大です。だからこそ、命でもある衣の作り方にはこだわりたいですよね。

天ぷらを作るときには「薄力粉」がオススメです。天ぷらの衣には弾力もコシも必要ありませんからね。手作りで衣を作るときは薄力粉を使いましょう。

天ぷら粉についてですが、正直薄力粉を使うよりも簡単に作れます。薄力粉を使うと、混ぜ方や冷やし方で失敗しがちですが、天ぷら粉は水と混ぜるだけの作業なので、時間が無い方や、簡単に作りたい人にはおすすめです。

唐揚げ


みんな大好き唐揚げ!! お弁当にも入れられるお母さんの救世主、そんな唐揚げの衣はどの粉を使うと美味しいんでしょうか。小麦粉ではなく片栗粉を使う方もいらっしゃいますよね。私は手羽先なら断然片栗粉派です。

これは、仕上がりの衣が「カリカリサクサク」なのか「肉汁ジューシーしっとり」に仕上げるのかで変わってきます。

わたしのように「カリカリサクサク」に仕上げたい場合は片栗粉を使います。そして「肉汁ジューシーしっとり」と仕上げたい場合は薄力粉を使います。

また、サクサクしすぎても嫌、しっとりしすぎてるのもなんか嫌なんていう方は半量ずつ混ぜてしまえば、良いとこ取りの唐揚げができちゃいますね。サクサクジューシーなんて最強ですか。

また、唐揚げ粉を使うのもアリです。売っているものは大抵が「サクサクジューシー」な衣を作ることができるようになっています。水に溶いて使うタイプや味付けしたお肉にまぶすだけのタイプなど、自分のお料理スタイルに合わせて作ることができます。 時間が無いときにはぴったりですね。

フライ


エビフライはもちろん、今の時期だと「ささみと大葉梅フライ」とか良いですよね。うーん、今日の夕飯はこれにしようかしら。

フライには、これまた薄力粉を使います。それに卵とパン粉をつけていくのが普通の作り方ですが、中には薄力粉を溶かした水に卵を入れてしまうというツワモノも。これなら、指先がべとべとにならなくて済むので、このアイデアは脱帽ですね。さっそくフライを作るときに取り入れてみます!!

揚げ物には基本的に「薄力粉」が向いているということが分かりましたね。弾力が少なく、水にも溶けやすい、ダマにならない点を考えると、薄力粉を使う理由も納得です。

もちろん、強力粉や中力粉で揚げ物を作ることはできます。薄力粉がないときに代用として使うことも可能ではありますが、出来る限り薄力粉を使うことをおすすめします。



揚げ物以外での小麦粉の使い方


それでは、揚げ物以外では小麦粉はどんな料理に使われるのでしょうか。先ほども少し説明しましたが、細かく噛み砕いて紹介していきますね。

パン


弾力のあるもちもちした食感が美味しいパンは家庭でも簡単に作ることができます。こちらは強力粉を使うのが一般的。ですが、中力粉を使うと、ふわふわとした食感が楽しめるパンができ、薄力粉ではさらっとした食感のパンが出来上がります。

小さいお子さんであれば、薄力粉を使った蒸しパンなどが口当たりが良くておススメですよ。

それぞれのレシピを載せておきますので、使い分けて手作りパンにトライしてみてはいかがでしょうか。

薄力粉を使った蒸しパンレシピはこちら
強力粉を使ったパンレシピはこちら
中力粉を使ったパンレシピはこちら

麺類


小麦粉で麺が作れるといっても、手間がかかる印象があって時間に追われている主婦にとってはハードルが高いように感じてしまいますね。

ですが、コロナの影響で緊急事態宣言が解除された今でもできる限り自宅で過ごすというスタンスが多々見受けられます。そんな時こそ、手作り麺で食事をするのはどうでしょうか。時間を潰しつつ、美味しい麺が食べられます!!

簡単に作れるものを紹介していきますので、ぜひ作ってみてください。お子さんに手伝ってもらうことで、料理への関心がでてくるかもしれませんね。

薄力粉と強力粉で中華麺の作り方はこちら
強力粉と薄力粉でうどん麺の作り方はこちら
中力粉でうどん麺の作り方はこちら
強力粉でパスタ麺の作り方はこちら

焼き菓子


小麦粉を使ってお菓子を作る方多いですよね。私もよくクッキーやスコーンなどを作るんですが、意外とどの小麦粉を使っても美味しく出来上がりました。お菓子の種類にもよると思いますが、手元に薄力粉がなくても強力粉でさっくりした食感のお菓子が出来上がることも。新しい発見ができて楽しいですね。

お菓子作りの時にメジャーなのは「カステラやクレープには強力粉」「ケーキなどの洋菓子には薄力粉」「ドーナツなどのしっかり満腹になれるものは中力粉」のような感じだと思います。

ですが、これが正解だというわけではなく、小麦粉の種類を変えて違う食感や仕上がりを楽しむのもひとつです。

 

意外と知らない小麦粉の保存方法


小麦粉にはダニが湧く、なんてよくいいますよね。常温で袋のまま保存していた私は、そんな事を母に言われ頭が真っ白になった経験があります。

正しく保存できていれば問題ないのですが、袋を密封していな状態で放置しておくと大変なことに。

袋を開けたら冷蔵庫で保管しましょう。

といいたいところですが、これって正解なんでしょうか。冷蔵庫は一日の中で何度も開け閉めをしますね。冷蔵庫の中と外の温度差で結露ができてしまい、そこからカビが生える可能性もあるんです。

一番いいのは、完全に密封して室温で保管することです。ゴムパッキンがついている容器がありますね、それが一番最適だと思います。粉ダニは袋を食い破ることもあるそうなので、ガラスの保存容器に保存しておきましょう。

間違った保存方法でダニやカビが発生し、それが命に関わるアレルギー反応を起こす可能性もありますので、正しい保存方法を理解して楽しく小麦粉料理を作りましょう。



小麦粉と薄力粉の違いは知ってる?揚げ物料理に使うべきなのは○○|まとめ


いかがでしょうか。小麦粉は揚げ物だけでなく色んな料理に使える万能食材ですよね。

  • 薄力粉はグルテンが7%で揚げ物全般と洋菓子作りに
  • 強力粉はグルテン12%で、弾力を出したいパンや餃子の皮に
  • 中力粉にはグルテンが9%含まれているので時には薄力粉と強力粉の代用にも

という感じでしたね。確かにこうしてみるとそれぞれの違いや使い分けの仕方が理解できます。これがテンプレートではありますが、応用がききまくるのが小麦粉です。

弾力のある衣にしたかったら強力粉を混ぜて揚げ物をつくってもいいでしょうし、お子さん向けの麺を作りたかったら薄力粉のみでもいいでしょう。私にも子供がいるので、今度手作りのうどん麺を作ってみたいですね。

ありがとうございまいした!!

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