第三次世界大戦はいつ始まる?英雄殺害から見るアメリカとイランの関係

新型コロナウイルスが猛威しているこの世界で、第三次世界大戦という人類の存亡が左右される戦争が起きようとしています。

事の発端が起こった翌日、世の中のツイッタートレンドは「第三次世界大戦」一色でした。世界の人々が、この状況を危惧しているのが分かりますね。

しかし、日本ではなぜか「スーパームックモード」という、まったく関係のない言葉がトレンド一位。なぜムックなのか気になるところですが、ここはひとまず置いときましょう。「スーパームックモード」が気になる方は、この記事を読んだ後に検索してみてくださいね。

ムックを気にしている場合ではないというは、この記事を読めばわかっていただけるはずです。

国と国の争いというレベルをはるかに超えた危機が世界に訪れようとしています。

今回は、第三次世界大戦のきっかけとなる出来事や、各国の軍事力、日本への影響などを詳しくお伝えしていきます。

 



第三次世界大戦の引き金となるか


第三次世界大戦の幕開けかと囁かれているこの事態に、世界中が戦々恐々としています。相対性理論を生んだ『天才発明家アインシュタイン』
は、生前にこのような言葉を残しています

第三次世界大戦が起こった場合、使用される武器は核兵器であり、終戦を迎えるころには人類はほとんど残っておらず、文明は退化してしまっているだろうという事でしょう。つまり、第三次世界大戦が始まることは、人類の文明をも揺るがす大惨事だという、アインシュタインの言葉には戦慄を覚えます。

では、第三次世界大戦がもしも起こるとするならば、何が引き金となるのでしょう。

イランの英雄を殺害したアメリカ大統領


2020年1月3日未明、イラクの首都バグダッドにいたソレイマニ司令官が、ドローンからの攻撃により殺害されました。ソレイマニ司令官と共にいた民兵組織も巻き込まれ、亡くなったのは司令官を含む10名。殺害を企てたのはアメリカのトランプ大統領であり、殺害も認めています。

ソレイマニ司令官とは、イラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」の指揮官で、イランの国民(主に保守派)からは絶大な支持を得ている人物です。司令官が殺害されたと知った国民は怒り心頭。イランの最高指導者 アリ・ハネメイ氏は、アメリカに対し「厳しい復讐を誓う」と表明しています

第三次世界大戦が始まるとするならば、間違いなく今回のソレイマニ司令官殺害が引き金となり、世界を巻き込んだ戦争へと拡大していくことでしょう。

シーア派武装組織「カタイブ・ヒズボラ」


さて、アメリカは自衛のためにソレイマニ司令官を殺害したと先ほど記述しましたが、自衛のために一国の主要人物を殺さなければならない理由とはなんでしょう?

これについて説明するにはまず、イラクのカタイブ・ヒズボラというシーア派装組織のことを説明しなければなりません。この組織は、2019年の11月から12月の2か月間にわたって、米軍施設やアメリカ大使館へ攻撃を仕掛けていました。

これは、国際法に違反しているので、本来ならばイラクの警察や軍隊がカタイブ・ヒズボラへ何らかの対処をしなければなりませんが、イラクは何の反応も示しませんでした。

トランプ氏は「安全を保障するのはイラクサイドであって、われわれではない」と再三警告をしていましたが、攻撃がやむことも、イラクの警察が動くこともありませんでした。

しびれを切らしたトランプ氏は、2019年12月29日にカタイブ・ヒズボラへの攻撃を決定しました。

そして、国を守るために反撃したアメリカが見たものは、カタイブ・ヒズボラと共に居るイランの司令官でした。そう。ソレイマニ司令官です。

ソレイマニ司令官とは何者か


引用元(https://www.bbc.com/japanese/50980333)

一緒にいただけで殺されるのか?たしかに、ソレイマニ司令官がアメリカにとってどんな人物なのかを知らない場合は、疑問が残るでしょう。

アメリカのトランプ大統領は、ソレイマニ司令官率いるコッズ部隊を「世界テロ組織」と認定していました。つまり、彼らはテロリストだと。そんな彼が、イラクのシーア派組織と共に行動し、アメリカへ攻撃を仕掛けてきた。だから、殺害したのです。

ソレイマニ司令官はイランの英雄であると説明しましたが、そう呼んでいるのは中東の一部の人です。コッズ部隊は、主に海外作戦を担当する組織です。ソレイマニ司令官は、海外作戦にて、イランの影響力を広めた人物であり、多くのアメリカ人を手にかけてきました。

ソレイマニ司令官はアメリカにとって、敵そのものだといっていいでしょう。

つまり、ソレイマニ司令官は有害な人物であり、このまま放置しておくには危険だと判断したのです。

「厳しい報復を」


引用元(https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%81%AE%E5%9B%BD%E6%97%97)

イランの最高指導者アリ・ハネメイ氏は、ソレイマニ司令官の死を受け「血の復讐を」という声明を出し、1月8日にイラクにある米軍基地を核ミサイルで攻撃しました。また、それを受けたアメリカ側も、黙ってはいられないとばかりに、イランを攻撃しています。

こうした両者の激しい攻防戦により、両国の死者はすでに数十人を超えるといわれています。お互い、死者負傷者について詳しく報道していないため(敵国を喜ばせたくないため?)詳細は不明ですが、この攻防戦は4月になった今でも続いています。

イランとアメリカは、昔から何かと衝突していました。前オバマ大統領時代にはアメリカとイランが歩み寄る姿勢もみられましたが、トランプ大統領になってからは敵対するばかりです。

では、なぜ関係がここまで悪化してしまったのか? 調べてみると深い歴史がありました。

近づく第三次世界大戦

アメリカはイランを「世界のテロリストの親玉のような存在だ」といい、イランは「アメリカは大悪魔だ」といっているそうです。アメリカの元大統領であるブッシュ氏は、イラクと北朝鮮とイランを世界の悪だと名指ししたこともあったそう。

ここまで仲が悪いと、その歴史はなんなのか気になってきますね。何があったのか?

長い歴史の中で、特に印象に残った事を2つピックアップして紹介します。

イラン・イスラム革命と大使館占領事件

今は、何かと敵対しているイランとアメリカですが、イランは、その昔親米の王朝でした。アメリカはイランとの政権を利用して、石油の権利を奪おうとしていましたが、次第にイラン国民から不満の声があがり、ついには親米政権がイランに倒された。これが「イラン・イスラム革命」です。1979年の出来事でした。

連日のニュースで、イランがどれほどアメリカを毛嫌いしているのかわかりましたが、昔は親米国家だったとは驚きです。革命が起きたことがきっかけとなり、イランはアメリカを嫌うようになります。

そして同じ年に「アメリカ大使館占拠事件」が起こり、アメリカ人は連日放送されるニュースを見て、「イランという国はなんてひどい事をするんだ」と、イラン不信が根付きました。

このことから、当時はまだ親米政権ではありましたが、イラン国民は親米ではないし、アメリカ国民も、イランを良く思っていないことがよく分かります。

これらを機に、両国の間には溝ができ、深く暗いものになるのですが、回復までとはいかないものの、前オバマ大統領は歩み寄りの政権を行いました。

歩み寄りの政治を行った大統領

それが2015年の「イラン核合意」です。

2002年から、イランが核を開発しているのではないかと、アメリカが経済政策を課しました。簡単に説明すると、「日本がイランから原油を買ったら、アメリカにより日本へ不利益が下る」という経済政策。

そうなると、どの国もイランより大国であるアメリカを取るしかなくなりますよね。

その経済政策でイランの経済は不況に陥り、イラン国民のアメリカに対する不信感がさらに増しました。

そんな中、イランへ歩み寄りの政権を行ったのが、前オバマ大統領です。アメリカから課せられた経済政策を解除する代わりに、核開発を大幅に制限してくれという提案に、イランは合意し晴れて「イラン核合意」が成立したのです。

この核合意は、イランやアメリカだけでなく、たくさんの国が合意したものでした。前オバマ大統領の残した功績の中でも、もっとも大きな功績であったといわれています。

戦争にまで発展しかねない問題を、歩み寄ることで阻止したのです。

これで、両国は深まった溝を少しでも改善できると多少なりとも期待していたのですがトランプ大統領により、それはすべてひっくり返されてしまいました。

トランプ大統領の政治

しかし、トランプ大統領が就任したのち、その核合意から脱退。さらには、自分の国は脱退したからと再び経済政策をイランに課したのです。

これは、イランからすると「なんじゃそりゃ、勝手だな!」ってなりますよね。

落ち着いていたイランの経済も落ちることに。とにかく、トランプ大統領は前オバマ大統領がやった事が気に食わないのか、決定したものや政策をことごとくひっくり返しています。

イランとアメリカは再び衝突することになり、落ち着いていた関係は犬猿の仲とへ逆戻りしてしまうのです。

 



第三次世界大戦・それぞれの軍事力


では、イランとアメリカが本格的に衝突し、戦争へと発展してしまうなら、両国の同盟国がどう動くのか気になりますね。両国や同盟国だけでなく、隣国さえも巻き込むとするならば、どんなシナリオになるのか。

色んな記事が出ていますが、どれも同じようなことを書いていました。そして、世界の軍事力をランキングした面白い記事も見つけましたので、それを踏まえて考察していきましょう。

軍事力から見るアメリカとイランの強さ


世界の軍事力を図るのは容易ではありません。各国がどんな武器を持ち、どんな訓練をし、軍事予算はいくらで…と一つ一つ計算していく必要があります。それら55以上の多種多様な要素を踏まえ、137ヵ国の軍事力をランキング形式にしたグローバル・ファイヤーパワー。

和訳されたランキングは、25位からの発表でした。これがなかなか興味深く、イランとアメリカがぶつかれば世界を巻き込むというのも納得です。

分かりやすく表にしてみました。

イラン アメリカ 日本
順位 14位 1位 6位
人口 8303万人 3億3000万人 1億3000万人
兵員 87万人 214万6000人 30万3000人
航空戦力 509 1万3098 1572
戦闘機 142 2362 297
戦車 1634 6287 1004
主要艦艇 398 415 166
軍事予算 63億ドル 7160億ドル 470億ドル

 

やはり、アメリカは桁外れの戦力でした。人口が多い中国やインドを上回り堂々の1位です。そして、日本も意外と頑張っていますね。

国の戦力としては、イランに勝ち目はないでしょう。といっても、戦争は数字だけで勝ち負けが決まるものではありません。

 

国の位置や立地、そして地球の大自然をうまく利用して戦うことで勝敗は大きく異なってきます。なので、このランキングはあくまでも、軍事力のランキングだということを覚えておいてくださいね。

第三次世界大戦が起こる可能性はゼロではありません。イランとアメリカだけで争うのならば、誰も「世界大戦だ」とは言いません。両国の戦争が始まれば、同盟国や隣国が巻き添えになり、手を貸してくれと戦争に参加せざるをえない状況になるからです。

最悪のシナリオ


もし、第三次世界大戦が始まるとするならば、どの国が参戦するのか。

アメリカ・イスラエル・サウジアラビア

VS

イラン・レバノン・イラクシーア派・ロシア

という構図が最も可能性が高いです。

ここで、イスラム教について少し説明しますが、イスラム教にはシーア派スンニ派があり、スンニ派はサウジアラビアを中心とした大きな派閥です。そして、イランはシーア派なので、サウジアラビアと非常に仲が悪いのです。

そして、イラクはサウジアラビアとイランの間に位置しており、シーア派とスンニ派を抱えている状態。となると、まずここで内戦が起きる可能性がありますね。

これだけだと、ただ内戦が勃発したということになりますが、第三次世界大戦へと事が大きく広がるとするならば、反米のロシアの介入はもちろん、アメリカも自衛と称して攻撃してくるのは間違いありません。

すると、世界の至る所(中東が中心地ではある)が戦火に巻き込まれることになります。

日本はどうすべきか


日本は、アメリカともイランとも良好な関係を築いています。そんな国は日本くらいでしょう。つまり、第三次世界大戦がはじまったとするならば、日本が進んで参加することは無いにしても、どちらの国からも支援を要請される可能性はあるということです。

日本は平和の国として、70年もの間戦争をしてきませんでした。そんな日本がどう出るのかは検討がつきません。戦争はしないからと、支援要請を断るのか?アメリカ軍がある沖縄が攻撃されたらどうするのかイランやアメリカ以外の国からの攻撃だってあり得るわけです。

日本が今できることは、両国との関係をこのまま維持していくこと。

そして、できることならば、イランとアメリカの仲直りの架け橋のような役割を果たせたらどんなにいいでしょう。

今の状況では無理だと断言できますが、戦争のない世界を作るには、ただ事の運びを見守るだけでなく、仲を取り持ってあげることも目指していきたいものです。

 



第三次世界大戦はいつ始まる?まとめ

今状況を見る限り、第三次世界大戦はすぐに始まるというわけではなさそうです。世界を猛威している新型コロナウイルスによる影響はイランとアメリカにとっても早急に対策をしなければならない状態でしょう。

だからといって、イランとアメリカの緊張状態が緩和されたわけではありません。

偶然が重なり誤解が生まれ、両者どちらかが、ゴーサインを出してしまえば大惨事世界大戦は始まるのです。そして、次第に戦火は広がり、日本にも広がってくる可能性も捨てきれません。

日本にとっても決して他人事では無いのです。いつ始まってもおかしくない第三次世界大戦は、人類の滅亡さえも危惧されるほどの大規模なものになると予想されます。

私たちに今できることは何でしょうか。今ここが、世界と向き合うべきタイミングなのかもしれません。

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