
コロナ禍で子どもと過ごす時間が増えたという人もいるのではないでしょうか。
子供のぐずりに頭を悩ませていませんか?
自分ばかりを責めないでください。
ぐずる子供を無視してしまったり子供に八つ当たりしてしまったり、親ならばほとんどの人が経験したことがありますよ。
でもできればあまりイライラせずに楽しく子育てをしたいですよね。
今回は子供を無視してしまうときの対応策や子供のぐずりの原因を紹介していきます。
目次
子供にイライラして無視してしまう理由

なにをしてもイヤイヤ。 夜泣きで寝不足だし、仕事帰りでくたくたなのに家事も進まないし。 もう我慢の限界!! 泣き止まない子供を数時間無視し続けたまま黙々と家事をしてしまった私は親として最低でしょうか。
かわいい反面大変なことも多い育児、そんな日もありますよね。
コロナ禍のひきこもり生活ではなおさらです。
子供にイライラしてしまう理由として一番に挙げられるのは「子供が言うことを聞かない」ということです。
無視したくてしているわけではないけど、子供を無視するのはいけないことなのでしょうか?
子供を無視してもいいの?

子供の存在や気持ちを無視してしまうと子供の心が深く傷つきます。
ですが親も人間です。
親だって心は傷つくし疲弊するし、限界というものがあります。
そんなときは
- 子供の要求に取り合うのを辞める
- 自分を落ち着けるためにも一時子供と距離を置く
というのもひとつの手段です。
子供の要求に取り合うのを辞める
何を言っても子供のイヤイヤが収まる気配がないときは、取り合わなくてもいいのです。
時間が経てば子供も気分が変わって落ち着いていきます。
周囲に迷惑をかけない場合であれば適度な放置はひとつの方法です。
子供と距離を置く
親が無理をして鬱になる前に子供と離れる時間も必要です。
もちろん危険な環境のまま放置するのはいけません。
誤飲・転倒・火傷など危険要素を取り除き、子供の安否をすぐに確認できる場所であれば、一時避難をしても問題ありません。
- 子供の安全と周囲へ迷惑をかけない状況であるか確認する
- 長時間の無視や放置はしない
無視してしまった後の対応
何よりも大事なのはその後の対応です。
無視や放置という行動をとった後は「余裕がなくてごめんね」など子供に謝って「大好きなんだよ」ということを伝えてあげましょう。
「無視」という言葉は時に悪意を感じてしまいますが「見守る」という言葉に変換してみてはどうでしょうか。
そうすると心が軽くなりませんか?
あなたが笑顔でいる時間が多いことが子供にとっても嬉しいことです。
子供が言うことを聞かない理由

そうですよね、では子供にイライラしてしまい無視してしまう理由はなんでしょうか。
では、なぜ子供が言うことを聞かないのかを探り対策を考えていきましょう。
理由①:集中していて親の声が届いていない
そもそも親の声が聞こえていないという可能性もあります。
子供はなにかに夢中になっているとき周りの音が入ってきません。
これを「フロー状態」といいます。
この没頭力は後々の将来にかかせない集中力を育てます。
できるだけ声をかけずに見守りましょう。
うちの息子は、何も聞こえなくなる時がある。そんな時は見守りつつも放置。子供がフロー状態に入ってる時は、声をかけない方がいい。大人も本を読んでいる時や集中している時、声をかけられたくないのと一緒。その状態を沢山経験することで、大人になってからも集中力や本気を出すことにつながる。
— メモレコみっちゃん (@un_yome) January 17, 2021
小さな子供の場合は声をかけるタイミングが重要なんだね
理由②:言われていることを理解できていない
親の言っていることが理解できていないということがあります。
親の言う言葉の意味は理解していてもなぜそうなのか、理由がわからないまま行動だけを抑制されることに反抗しているという可能性もあります。
そのため赤ちゃんでも伝わりやすい言葉「赤ちゃん言葉」があるのではないでしょうか。
理由③:コミュニケーション初心者
子供がぐずるのは自分の気持ちをわかってほしいという行動の現れである可能性も。
なにせ世に出てまだ数年、コミュニケーション初心者なのです。
言葉の理解・感情のコントロール・相手の気持ちを考えるなど発展途上の領域です。
自分の気持ちをなんとかして伝えたいけど表現の仕方がわからずぐずりだします。
理由④:かまってほしい
親にかまって欲しくてわがままになることがあります。
子供が言うことを聞かなくなる時間帯ってありませんか?
そうなんです。
忙しくて子供にかまえないときこそ子供は言うことを聞かなくなり、ぐずりだします。
親が忙しい時に自分に注目するのは「してはいけないことをしたとき」だとわかっているのです。
子供が言うことを聞かないときの対策

対策は月齢によって変わってきます。
1~2歳のイヤイヤ期は自我の発生によるもので、待つことを理解できるのは3歳頃です。
1~2歳の子供への対策
この時期に子供の自我が芽生えはじめます。
イヤイヤは大人の言うことなすこと全てに対し発動されます。
イヤイヤ=「自分という存在を認めて!」という気持ちの現れです。
この自己主張を認めることが子供の成長を促すことになります。
そのためこの時期のイヤイヤには、子供に危険が及ぶ行為でない限りは叱ったり否定することなく応えてあげることが大事です。
欲求に応えてあげられないときの対策
子供に危険が生じたり周りに迷惑がかかったり、欲求に応えてあげられない場面も出てきますよね。
そんなときは子供の気持ちをいったん受け止めた後で我慢をさせます。
たとえば「滑り台やりたいよねー。できなくて悲しいね。でも他のお友達もしたいっていってるから順番に滑ろうね」などです。
「ちょっと待って!引っ張んないで、次の子滑ってから!こらっ待てっ順番っ!!」なんて感じになるよね、きっと(笑)。これは相当親の根気が必要だね。 でも子供と親のペースでゆっくりゆっくりり進んでいければいいよね。
子供の感情に共感する
では次に子供の気持ちの受け止め方を詳しく説明します。
子供がぐずった時には「悲しかったね」「悔しかったね-」と言葉にして伝えましょう。
この頃の子供は自分の中の感情と言葉を結びつける学習をします。
子供が「楽しいなー」と感じたときに親から「楽しいね」と言葉をかけられると、この感情は「楽しい」っていう感情なんだなと学んでいきます。
逆に悲しいときや悔しいときにその不快な感情を言葉で表現できるということも覚えます。
子供は大好きな人が不快な感情を共感してくれることに安心感を覚え、次第に落ち着いていきます。
あれは子供が親は自分のこの悔しい気持ちわかってくれてるって知ってるからこその行動だったんだろーなー
3歳以降の子供への対策
1~2歳までの対策では「欲求に応えること」をご紹介しましたが、待つことを理解する3歳以降では「我慢」を覚えさせることも重要です。
そこで3歳以降では具体的な対策を3つにまとめてみました。
対策①:ルールを作る
具体的に「○○をしたら○○ができる」とルールを決めます。
例えば「お片付けをしたら外に遊びに行ける」というようなものです。
ただしこの対策には注意点があります。
望まない行動をご褒美(物)を与えて辞めさせる、という行動は極力避けた方がいいということです。
泣き止まない子供に「泣き止んだらお菓子をあげるよ」となると子供は泣きさえすればお菓子がもらえると思い込むこともあります。
対策②:褒めて我慢や思いやりを覚えさせる
食事中に立ち上がることなくずっと座っていられた時などは
「きちんと座って最後まで食べることができたね」と我慢できたことを褒めてあげましょう。
3歳以降は自立心がより高まり自己主張もできるようになります。
自分の思い通りにならないと親の言うことを聞けずに、我慢できず手が出たりすることもあります。
そのため我慢を覚えさせたり相手が嬉しいと自分も気持ちよくなるんだということを知ってもらうことが大切です。
それで「ありがとう!お母さん嬉しい!」ってすごい喜んで見せたら、この前保育園でもお友達におやつをあげてたんだってー。 思いやりの精神出てきたのかなー♪
子供にとって、大好きな親の嬉しそうな表情や褒め言葉は「物」以上のご褒美です。
https://twitter.com/aoi_mammy/status/1390910851385860097
対策③:親も正しい行動をする
子供に言いつけていることは大人も守るようにしましょう。
3歳以降になるといいこと悪いことの区別ができるようになります。
なので矛盾があると納得ができず言うことを聞かないことがあります。
普段携帯をいじりながら食事をしている大人が、食事中にTVを見ている子供を叱っても子供が納得するはずもありません。
そうだった、夫婦共々片付け苦手なんだったと思い出し、まずは大人がちゃんとしようと夫婦で反省しました..(笑)
とはいっても大人だって日々育児の正解がわからず悩みながらやっているので「言うことに一貫性がないと」と力を入れすぎても疲れてしまいます。
その時の気分で意見が変わるのはよくありませんが、子供にしてほしくないことは自分もしないくらいの意識でやっていきましょう。
イライラの解消方法

魔の2歳児・悪魔の3歳児・4歳の壁・5歳の中間反抗期ということばがあります。
おわかりいただけたでしょうか?
どんなに愛情があっても、言うことを聞かない原因を追究してもイライラする時はあって当然です。
ここからはイライラしたときの解消法を先輩パパさん・ママさんの意見を参考にみていきましょう。
相手は赤ちゃん
引用元:株式会社明治
お皿をひっくり返して洋服はベトベト、コップを倒して床は水浸し。
つい「なんでそんなことやるの?!」と怒りたくなる気持ちもわかりますが、赤ちゃんはできないことが当たり前。
怒ろうとしている相手が赤ちゃんであることを再認識すると怒りが静まるかもしれません。
おいしいものを食べる
引用元:EPARK
これはわたしもよくやります。
自分へのご褒美です。
チョコやアイスなど甘いものを食べる時間は至極のひとときです。
睡眠時間を確保する
引用元:EPARK
人は睡眠時間が少ないとイライラしがちです。
どんなに心優しい人でも寝不足では自律神経やホルモンバランスが乱れて感情のコントロールができなくなります。
授乳や夜泣きがあるとなかなか寝る時間を確保するのが難しいですが、子供の昼寝中は家事を辞めて一緒に昼寝をするなどなるだけ体を休める時間を作りましょう。
子供の写真を見返す
引用元:小学館
生れたばかりのころの写真や、はじめて立ったときの動画などを見返すと心が落ち着いてきますよね。
私もたまに真夜中のリビングで子供のかわいい写真や動画をみて癒やされています。
気付いたらひとりでニヤニヤしてしまっているので、はたから見たら不気味な光景です。
友達としゃべる
引用元:サニクリーン
会話でのコミュニケーションがまだまだ難しい子供と一日中過ごしていると、たまに気が変になります。
大人と話す時間の確保は必須です。
このご時世なので友達とご飯を食べに行くことも難しいという場合は、電話やオンライン飲み会をするのはいかがでしょうか。
それでもダメならためらうことなく第三者へ相談する

どうしても子供にイライラしてしまい数日にわたって無視や放置をしたり、手が出そうになる。
そんなときは第三者に頼りましょう。
最近は核家族の家庭が多いうえに、地域や親戚との関わりが少なくなっています。
相談できる人が身近にいなければ以下のような機関を利用しましょう。
厚生労働省の児童相談所虐待対応ダイヤル
厚生労働省では保護者や子供たちのSOSをいちはやくキャッチするために通話無料の相談所を設置しています。
すぐに児童相談所に通告・相談ができる全国共通の電話番号です。
森永乳業のエンゼル110番
牛乳やヨーグルトでおなじみの森永乳業の委託で開設された育児に関する無料電話相談サービスです。
妊娠中の方から育児でお悩みの方、小学校入学前までのお子さんをお持ちの方を対象にしたサービスです。
日本保育協会の子育てホットライン
日本保育協会が運営する相談窓口です。
保健師・元保育園長等専門の先生方が電話対応してくれるので専門的なお悩みにも的確なアドバイスをもらうことができます。
NPO法人 リスニングママ・プロジェクト
妊婦さん・乳児から小学生を子育て中の女性を対象とした子育て支援プロジェクトです。
こちらはアドバイスではなく、聞くことを専門とする窓口です。
オンライン無料通話ツールの「zoom」を使って話しを聞いてもらえますので、家にいながらでも利用できる嬉しいサービスです。
(※映像は受信されないので安心して利用できます)
子供にイライラして無視してしまう人の必読書!ぐずりの原因と対策術!|まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は以下を調査しました。
- 子供にイライラして無視することは絶対にいけないことなのか?
- なぜ子供はイヤイヤばかり言うの?
- イヤイヤばかり言う子供への年齢別の対応策とは
- 先輩パパ・ママのイライラ解消法とは
- 育児の悩みを話せる避難場所のご紹介
私のかかりつけの小児科の先生は、言葉が通じないイヤイヤ期の2歳が一番大変だよと言っていました。
2人の子供をもつ知り合いは知恵のついたイヤイヤ期の3歳が一番きつくて、4歳は天使だったと言っていました。
人と比べて落ち込んだり自分は親失格なんじゃないかなんて、悩みすぎないようにしよう
忘れてはならないのは親が笑顔でいることが子供にとっても嬉しいということです。
育児の悩みでもうひとつよく挙げられるのが「離乳食」ですよね。
離乳食でお悩みの方はこちらの記事も参考にしてみてください。
そんな自分に毎回自己嫌悪。私は親に向いていないのかもしれない。