飛び石の過失割合|損害賠償請求できない理由と事故を防ぐ方法を調査

「先行車から飛んで来た石でフロントガラスにヒビが!」

車両同士の事故では過失割合が大きい方が加害者、小さい方が被害者となります。

飛び石事故でもそれは同様です。

当然石を飛ばした車両の方が加害者であり損害を受けた側が被害者です。

しかし飛び石による事故では加害者の過失が認められないことがほとんどなのです。

では飛び石で被害を被った場合はどうすればいいのでしょうか。

今回は飛び石事故後の対応や原因と対策について調べてみました。

 



飛び石とは

走行中に車のタイヤが石を跳ね上げてしまうことです。

跳ね上げた石が車にぶつかり損害を負わせてしまうことを飛び石事故といいます。

飛び石は比較的寒い地域に起きやすいといわれています。

スタッドレスタイヤなどの冬タイヤはやわらかく、タイヤに石が挟まりやすいからです。

だからでしょうか、九州在中の私は飛び石による事故というものを最近まで聞いたこともありませんでした。

冬タイヤの切り替えのタイミングにあたるこの時期に、ぜひ本記事を最後まで読んで飛び石事故に遭わないよう、起こさないようにしましょう。

 

飛び石事故の被害

飛び石の被害でよく耳にするのがフロントガラスのひび割れです。

小さなさひび割れだからと放置していては非常に危険です。

ヒビ割れから亀裂が生じて突然ガラスが粉々に割れてしまう可能性があるのです。

ツイッター投稿者の妻や子どもを思う気持ちにじーんとなりますが、走行中にフロントガラスが割れるなんてただただ恐怖ですよね。

またフロントガラスが割れていると車検に通らないこともあります。

早めに修理に出しましょう。

しかし修理に出すといっても費用の出所はどうなるのでしょうか?!

 



飛び石事故:加害者と被害者の過失割合は○:○?

車両の修理はすぐにでもしたいけど、加害者に支払ってもらえるのか気になりますよね。

加害者側に費用を請求する場合は過失があったことを認めさせる必要があります。

飛び石事故の場合はその過失を明らかにすることが非常に難しいのです。

過失割合

飛び石事故は過失が認めらないことが多く、基準となる過失割合がありません。

参考に積載物の落下による事故の過失割合をご紹介します。

高速道路で走行中、前の車からの落下物によって事故が起きた場合の過失割合の目安は「物を落とした車:被害にあった車=60%:40%」です

(参考元:交通事故お役立ち手帳) 

これは加害車両が「貨物の転落を防止する義務」と「貨物の積載状態を点検する義務」を怠った結果、起きた事故であるためです。

高速道路での落下物は非常に危険なため100%:0%でもいいように感じますが・・・被害に遭った車も前方に注視して走行する必要があるため40%もの過失がつきます。

では飛び石はなぜ積載物の事故とは異なり過失が認められることが少ないのはなぜでしょう。

加害者が特定されにくい

飛び石事故は加害者を特定することが非常に難しい事故でもあります。

前方から石が飛んで来たとしても、前の車から飛んで来た石かどうかを立証することは難しいです。

また間違いなく前の車から飛んで来たと確信していても加害者に自覚がないことが多くそのまま走り去ってしまうケースも多々あります。

最近需要が増えているドライブレコーダーを装着していても映像から解析することは非常に難しいとされています。

仮に加害者が特定できたとしても過失が認められるまでにはとても高い壁が立ちはだかります。

加害者の過失が認められにくい

加害者自身に故意や過失が認められない場合は罪に問われる可能性は低いです。

走行中に「道路上の石がタイヤに挟まった!」と加害者が気付けるわけもなく、故意に後続車に飛ばすこともできないですよね。

飛び石事故はほとんどが運みたいなもので偶然の要素が非常に大きく、損害賠償を請求することは困難なのです。

加害者に大きな過失割合をつけさせるのは思った以上に難しそうですね。

加害者の過失が認められる場合

逆を言えば

・加害者の特定が可能である(立証)

・加害者は事故の予見ができる状況であった(予見可能)

・その行為を回避ができる可能性があった(回避可能)

このような場合は過失が認められることもあります。

例えばこんなケースです。

FOR EXAMPLE

被害車両のドライブレコーダーにあきらかに「石が先行車から飛んで来た」とわかる映像が記録されており(立証)

しかも加害車両は高速道路を走行する直前に砂利道を運転していて、タイヤに石が挟まっている状況であることを充分予想できました(予見可能)

なお加害車両は運転時に徐行運転や安全な速度で走行すれば飛び石事故を回避できる可能性が高かった(回避可能)にもかかわらず、高速道路を時速100km以上で走っていました。

実際に飛び石で損害を請求できた稀な事例もあったそうです。

しかし損害を請求するには様々な条件を満たしていないといけません。

とりあえず我が家ではドライブレコーダーをいますぐつけることにします。

 

飛び石事故:被害を受けた場合の補助はどうなる?

加害車両の過失を認めさせるのは容易ではないことがわかりました。

残念ながら飛び石事故の大半は被害を受けた人が実費、もしくは自身の自動車保険で車両の修理をすることになるのです。

ここからは飛び石事故の被害に遭った時の対応を紹介していきます。

届け出る

飛び石事故が発生したらまずは警察と保険会社に連絡しましょう。

飛び石も走行中の事故のひとつなので警察に届け出る義務があります。

以下の行為は自動車保険の補償が受けられなくなる可能性があるので避けましょう。

  • 警察に届け出ない
  • 警察にも保険会社にも連絡せずに車を修理する 

自動車保険を利用するか判断する

補償対象となる保険の種類は車両保険であることが主です。

まずは自分が加入している保険に車両保険が付帯されているか確認しましょう。

通常車両保険は「一般型」と被害が限定されている「エコノミー型」の2種類があります。

飛び石であればどちらのタイプでも補償してくれる保険会社がほとんどです。

保険適用の注意点

保険を適用してしまうと翌年からの保険料が高くなるので注意が必要です。

  • 等級が下がる

自動車保険には保険料の割増引率を定めるために1~20の等級が設定されています。

飛び石で自動車保険を利用すると翌年の自動車保険の等級が1等級下がってしまいます。

等級が低いほど保険料は高額になります。

引用元:ソニー損保

  • 「事故あり」等級になる

同じ等級でも事故の有無で保険料が変わります。

7等級以上だと等級ごとに「事故なし」「事故あり」の2種類に分類され、事故ありの方が保険料が高くなります。

こちらはソニー損保さんの等級ごとの保険料です。

引用元:ソニー損保

まとめると

  • 保険を適用しない場合 → 翌年度は1等級上の等級が適用されて保険料が安くなる
  • 保険を適用した場合 → 翌年度は1等級下がるうえに「事故あり」のより高い割引料が適用される(テキスト)

ということになります。

保険を適用するかどうかの判断方法

この注意点をふまえたうえで保険を適用するか否かを判断する必要があります。

まずは保険を利用した場合、次の更新時にどれくらい保険料が増加するかを保険会社に問い合わせてみましょう。

以下を参考に判断してくださいね。

保険料増加分<修理費用 =自動車保険を利用

保険料増加分>修理費用 =自費で修理

しかし非のない方がなぜこんなに損を被らなければならないのか。

こんなことになる前に飛び石による事故を起こさない・事故に遭わないことがなにより重要です。

次からは飛び石の原因を知り対策を考えましょう。

 



飛び石が起こる原因

対策を考えるためにもまずは飛び石が発生する原因を特定していきましょう。

飛び石が起こる原因として主に考えられるのは

  • 車が石を踏んでしまいタイヤが石を巻き上げる
  • タイヤに挟まった石が飛ぶ

の2パターンです。

飛び石が起きやすい場所

実際に事故が置きやすい場所として2カ所あります。

寒い地域

最初に紹介した冬タイヤも原因ですが、雪解けの時期になると雪道にまかれた砕石などが道路上に出て飛び石を起こしやすいです。

高速道路

被害が起きやすいのは一般道と比べると高速道路が圧倒的に多いです。

車の走行速度が緩やかであれば、石が飛来してもさほど被害が大きくなることはないからです。

ガラスにひびが入るほどの被害が出るのは、走行速度がおおよそ60km/h以上出ているときです。

飛び石が起きやすい車

では加害車両になりやすい車をみていきましょう。

スタッドレスタイヤをつけている車

スタッドレスタイヤは路面との接触面を増やすための細かい溝が入っており、通常のタイヤよりも小石が挟まりやすいのです。

比較的暖かい気候の九州でも冬の山道などはスタッドレスタイヤ仕様の車が多いです。

冬のドライブは特に気をつけましょう。

トラックやダンプカー

トラックやダンプカーは砂利の多い現場を走行していることが多いので、乗用車よりもタイヤに小石が挟まる確率が高いです。

このようなタイヤのまま高速道路で加速するとタイヤに溜まっていた石が一気に放出されるということも。

トラックやダンプカーはタイヤも大きいので挟まる小石の量も多そうですよね。

飛び石の被害に遭いやすい車

次に被害車両になりやすい車のご紹介です

スポーツカー

スポーツカーは車高・車の先端部分であるノーズが低いので、フロントガラスに小石が直撃する危険性が高まります。

もちろん紹介したスポーツカー以外でも飛び石の被害を受けることがあります。

飛び石は場所や車種によらず常に発生する可能性があるということを覚えておきましょう。

原因がわかってきたところで、次は肝心の対策方法をご紹介していきます。

 

飛び石事故の対策

飛び石事故の加害者にも被害者にもならないためにはどうすればいいのでしょうか。

どれも意識を変えるだけで実行できる対策なのでぜひ参考にしてください。

加害者にならないための対策

飛び石事故の加害者の立場になって考えると、飛び石は故意ではなく不可抗力です。

本当に自分が加害者なのか立証されない限り責任を負いたくない気持ちもわかります。

自分が加害者にならないように日頃から意識しておきましょう。

走行前にタイヤを目視する

走行前にタイヤに小石が挟まっていないかチェックして挟まっていれば取り除きましょう。

高速道路を走行する予定があるときや、砂利道を走行した後は念入りにチェックしたいですね。

安全速度で走行する

タイヤから飛来した石が、車に被害を出すほどの危険をはらむのは高速で走っているときです。

砂利道などを通った後は徐行運転で走行しましょう。

安全に運転することを心がければ必然的に加害者になる可能性も低くなるということですね。

被害者にならないための対策

飛び石で怖い思いをしたり過失がないのに修理費用を払う、なんてことは絶対に避けたいものです。

飛び石を受けないためにはどうしたらいいでしょうか。

トラックやダンプカーの後ろを走行しない

飛び石を起こしやすいトラックやダンプカーが先行車の場合は、車線を変えるなどして後ろにつかないようにしましょう。

日頃から前方にトラックが走行している場合は、積載物の落下が怖くて離れて運転していました。

これが飛び石を回避することにもなっていたんですね。

車間距離をとる

飛び石による事故を避ける一番効果的な方法は車間距離をあけることです。

タイヤから放出された小石は、放物線を描き道路上にバウンドしながら後続車のフロントガラスに衝突してくるため、前方の車とは距離をとって走行しましょう。

しかし車間距離をあけるといってもどのくらいあければいいのでしょうか。

こちらのYouTubeではだれでも簡単にできる車間距離のとり方を紹介しています。

なぜか途中でお食事タイムの映像がありますが・・・有益な情報なのでぜひご覧ください。

 

飛び石でフロントガラスにヒビがはいったら

事故の対策を知ったところでもうすでに被害に遭ったんだけど..

そんな方のためにも最後は実際にフロントガラスにヒビが入ったときの対処方法をご紹介します。

フロントガラスのヒビは大きな事故につながる可能性がありますので必ず修理に出しましょう。

どうしてもすぐに修理に出せないというときの応急処置をご紹介します。

応急処置

  1. 乾いた布でフロントガラスの汚れを拭き取る
  2. 保護フィルム・テープ(なければ市販のセロハンテープでもOK)で補強

応急処置が終わったらこちらの市販のリアベキットなど準備して補修しましょう。

ホルツガラスリペアキット

楽天市場価格¥3,300-(税込み)

■How to use■

引用元:Holts

飛び石の過失割合|損害賠償請求できない理由と事故を防ぐ方法を調査/まとめ

いかがでしたでしょうか。

まとめ

  • 飛び石ってなに?!どんな被害が起きるの?
  • 飛び石事故では加害者の過失割合が小さい
  • 飛び石事故で被害を被ったらどうすればいい?
  • 飛び石事故が起きる原因とその対策方法
  • 飛び石でフロントガラスにヒビが入った時の対策

飛び石を起こした加害車両の過失割合は大きくなく、被害を被っても加害者への修理費用の請求が難しいことをお伝えしました。

加害者も不注意や故意で飛び石を起こすわけでもなく、被害者にも非はないことがほとんどです。

そのため飛び石をさせない・受けない運転をすることが大事なのです。

ドライバー全員が相手のことを考えて思いやりのある、気持ちのいい運転ができたらいいですね。

今回は車の保険について記載しましたが、最近は自然災害が増えて家の方が心配な人も多いのでは?

こちらの記事では台風に備えた火災保険の紹介をしていますので、ぜひご覧ください。

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