
小さい子どもは自分の感情にストレートです。
素直でうらやましい・かわいいなと思いますよね。
けれどそれが大人となると話は違ってきます。
怒鳴られたりわめかれたり、むきだしの感情を真っ向から受け取ると心が削られます。
それが切っても切れない関係の相手ならばなおさらやっかいです。
身近にいる感情的な人からの理不尽な攻撃には、無防備な状態で応戦しないのが重要です。
今回は感情的になる人の対処法として装備すべき3つの防具をご紹介します。
目次
感情的な人からの攻撃

そもそも感情的な人のどういった行動が、あなたの心に傷をつける攻撃となってしまうのでしょうか。
すぐにイライラする
感情的な人は感情をコントロールするのが苦手です。
怒りを自分の中で留めておけず制御不能になった感情を周りにぶつけてしまいます。
これはポジティブな「嬉しい」「楽しい」といった感情も同様です。
感情を露骨に表現することが多いので、感情の起伏が激しい人ともいえるでしょう。
発言や行動が一貫していない
感情的になる人はそのときの気分に支配されているので「言っていることが毎回違う」という現象に陥ることがあります。
感情でものを言う人は、自分の意思が統一されていません。
例えば気分がいい日はポジティブな意見や主張をし、反対に気分の悪い日はネガティブな発言をしてしまいます。
感情論で物事を判断しがち
自分の感じたことが「正しい」という感覚なので、理屈が通じないこともしばしばあります。
そのため周りの「こうしなさい」「こうしたい」などの意見に対し「ずっとこれでやってきたから」とか「それはやりたくない」など理論的ではない回答をします。
感情的な人の心理

ではなぜ理性を失い周りに感情をぶつけてしまうのでしょうか。
それは感情的になる人の心の中を読み解いていけば自然に答えが出てきます。
感情的になる人の対処法を知る前に、相手がどんな心理状態にあるのかを理解しておきましょう。
自分の考えが正しいと思っている
感情的な人は自分の考えていることが正解だと考えることが多いようです。
自分が正しいと思っているので、自分が間違っていたとしても「あなたのせいでこうなった」と他人を責めます。
正直私にも覚えがあります。自分のミスを「この人が紛らわしい指示をするからだ」と相手のせいにしてしまっていたんです。
知らず知らずのうちに誰しもが少なからず自分を正当化してしまうことがあると思います。
大事なのはどこまで自分を客観的にみられるのかということではないでしょうか。
思い通りにならないと納得できない
感情的な人は計画が崩れると不機嫌になります。
想定外のことが起きると不安になり、結果機嫌が悪くなるのです。
不安だから気持ちが落ち着かず、不機嫌というかたちになって表に出てきてしまうそうです。
ちょっとびっくりなのは「腹立たしい」という気持ちよりも前に「不安感」がくるということです。
感情的な人は一見気が強そうに見えますが、実は人一倍心配性なのかもしれません。
自己肯定感が低い
感情的な人には自己肯定感の低い人が多くみられます。
つまりネガティブ思考で被害妄想に陥りやすいのです。
人から反対されると馬鹿にされたと感じ、感情むき出しで攻撃してくるのです。
だから攻撃された相手に対して謝罪することもなく、むしろ攻撃される方が悪いと思ってしまいます。
3つの防具で攻撃に備える

そんな自己中心的ともいえる人とどうやって付き合っていけばいいのでしょうか。
感情的になる人の対処法のひとつとして距離をとるという方法があります。
しかし家族・直属の上司・先生といった関係性を切れない相手である場合は、距離をとるのは難しいですよね。
まず攻撃一辺倒の相手には3つの防具を装備して応戦しましょう。
真に受けない
聞き流すという防具を身につけましょう。
感情的な人は相手を責めることで自分を守る特徴があります。
怒りの感情を抑えきれず関係のない人にその感情をぶつけてしまうこともあるでしょう。
そんなとき「自分が悪いからだ」とか「自分はできないんだ」と自信を失う必要はありません。
「今日はまたひどい八つ当たりだなー」と軽く受け流して自分を責めないようにしてください。
味方を作る
仲間という防具を装備しましょう。
感情的になる人というのはわかりやすいので、周囲からもそう思われていることが多いです。
なのであなたの気持ちをわかってくれる人も多いはずです。
こういうとき理解・共感してくれる人がいるというのは本当に心強いものです。
また感情的な人もやはり言いやすい人を選んで攻めてくるので、1人でいるより2人でいる方が攻撃を受けにくいのです。
たまに同調する
肯定するという防具を備えましょう。
もちろん常に相手を肯定するわけではありません。おべっかを言う必要もありません。
たまに賛同したり肯定することで相手の心は満たされます。
「あなたは敵ではない」という思考に変わり、攻撃を受けることが少なくなります。
見方を変えてみる

見方を変えるだけで物事が良いように見えることがあります。
防戦一方で応戦するのも疲れますよね。見方を変えるのも感情的になる人の対処法のひとつです。
苦手意識を変えることはなかなか難しくても、感情的な人を違った視点からみてみると少し気持ちが和らぐかもしれません。
例えばこんな風に見方を変えてみたらどうでしょうか?
感情的な人は裏表がない
感情的な人は好き・嫌いの表現がはっきりしています。
なぜなら自分の気持ちに正直だからです。
好意も悪意もストレートに表現してしまうので、裏でこっそり陰口というタイプではありません。
駆け引きや裏切りなどもなく楽な関係性でいられると思えば、それは長所だともいえます。
感情的な人はわかりやすい
感情的な人は機嫌の善し悪しがみてとるようにわかります。
表現がストレートなだけではなく表情や行動にも現れやすいのです。
機嫌が悪いと感じたらちょっと離れて様子をみることもできますよね。
こんな風に見てみると相手のことが少しかわいく感じられませんか?
「そんなことなんかでかわいく見えるわけがない」という人が大半でしょうか。
ただこのように見方を変えることで、気持ちが少し楽になるのではないかと思います。
過激な場合は自己解決せずに相談する

もし毎日のようにひどい態度をとられているのなら、それは立派なハラスメントです。
相談できる人がいれば迷わず相談しましょう。
もし身近に相談できる人がいなければ公的機関を利用してみてください。
今回は職場・家庭・学校など環境に関わりなく相談を受け付けてくれる機関を2つご紹介します。
感情的になる人の対処法や法的な解決策などを教えてくれるはずです。
法務省 人権相談
全国各地の法務局の職員や、人権擁護委員が人権に関する相談を無料で受けてくれます。
電話やインターネットから気軽に相談が可能です。
日本司法支援センター 法テラス
国によって設立された法的トラブル解決のための「総合案内所」です。
悩みに応じた法的な対処方法を紹介してくれます。
無料の法律相談ができるのは収入が一定額以下であることなど条件がありますのでご注意ください。
【感情的になる人の対処法】3つの防具で理不尽な攻撃から身を守ろう!/まとめ

いかがでしたでしょうか。
- 感情的な人からの理不尽な攻撃とは
- 感情的な人の心の中を覗いてみる
- 感情的になる人の対処法-3つの防具
- 感情的になる人の対処法-見方を変える
- 公的機関へ相談する
感情的な人は横柄で高圧的なイメージでしたが、調べてみると実は繊細な心の持ち主でした。
ただ感情に支配されており、起伏が激しいので防備なしで応戦するとこっちが傷だらけになってしまいます。
感情的になる人の対処法として紹介した3つの防具をまとって、理不尽な攻撃からあなたの身を守りましょう。
すでに感情的な人からの攻撃に疲弊してしまっている人にちょっと幸せになれるかもしれないジンクスをお届けします。