蚊に刺されやすい人の足に潜む恐怖?!虫除けで足の嫌なにおいも撃退!!

夏のなにが嫌かって虫が多いこと

虫の中でもやっかいなのが無断で人の血を吸いかゆみまで残していく私たちの天敵。

です。

人がたくさんいる中、なぜ私だけ毎回蚊に刺されるんだろうって感じたことはありませんか?

それにはちゃんとした原因があるのです。

今回はその原因とどうすれば蚊に刺されずにこの夏をすごせるか調べてみました。

今年こそはかゆみのない、快適な夏を過ごしたい!

 



蚊に刺されやすい人は足のにおいが原因

 

身体の中で蚊に刺されやすい場所ってどこか知っていますか?

それは「足首より下の足」なんです。蚊はなぜ足に引き寄せられるのでしょうか。

蚊はにおいに敏感

蚊はにおいを感知して、血を吸う対象の生物を識別するそうです。

引用元:BIOME

蚊が吸血対象を見つけるまで

  1. 二酸化炭素
  2. におい(体臭)
  3. 体から出る熱(体温) 

蚊は上記の順番で対象物を感知しているのです。

二酸化炭素の次に感知力が高いのが「におい」です。

しかし二酸化炭素に関しては10mもの距離があっても感知するんですね。驚きです。

蚊が好きなにおい成分

蚊は足のにおいが強い人に集まります。

それはあの、足特有の嫌なにおいの正体である「イソ吉草酸」という成分に蚊が誘導されるからです。

「イソ吉草酸」とは角層中のアミノ酸を皮膚常在菌が代謝して発生すると推察されています。

足の汗から発せられる「乳酸」のにおいにも蚊は引き寄せられます。

足の裏は背中などに比べ5~10倍の汗腺があるため、蚊は他の部位より足を好む傾向があるのです。

 

蚊に刺されやすい人は足の常在菌が原因

蚊が足に引き寄せられる理由には納得しましたが、自分の足がくさいなんて何かの間違いであってほしいですよね。

もしかしたら足に蚊が集まるのはにおいに限ったことではないのかもしれませんよ?!

私、足くさくないです

常在菌の種類の多さ

2018年にバラエティ番組「マツコの知らない世界」に出演して話題になった田上大喜さんをご存じですか?

高校2年生にして皮膚常在菌の種類が多い足に蚊が集まりやすいという世界的大発見をした少年です。

彼が研究を始めたきっかけとなったのは妹さんだったそうです。

妹思いの田上さん

田上大喜さんは、家族で妹さんばかりが蚊に刺されることが不思議だったそうです。

そして妹さんを助けたいという想いから蚊の研究を始めます。

妹さんの帽子や洋服などを蚊に近づけて反応を観察し、蚊が靴下に一番反応することを確信。

しかし妹さんの足は特ににおいもなく、においはお父さんの方が強かったそうです。

ではなぜ妹さんばかりが蚊に刺されるのか、その答えは足にいる「常在菌」の種類の多さにあることを発見。

妹さんの「常在菌」の種類を調べると、なんと田上大喜さんと比べ3倍も種類が多かったそうです。

においと常在菌の関係

用心深い人
でも「イソ吉草酸」は常在菌から発生するんだから、やっぱり足のにおいも蚊にさされれやすい要因のひとつとして大きいと思うな

確かに!

ということで、まだまだ蚊に刺されやすい原因を探してみました。

 



足だけではない!蚊に刺されやすい人の特徴

蚊にさされやすい人は必ずしも足だけが原因ではなさそうです。

3つの「蚊に刺されやすい人の特徴」をご紹介します。

彩度の濃い服を着ている人

黒いシャツを着ていると蚊に狙われやすいんです。

蚊は白黒でしか色を認識できないモノクロの世界で生きているそうです。そのため彩度の濃い色を好んで近づいてきます。

白黒のコントラストが蚊の視覚を刺激するため白黒のボーダーシャツが一番危険だという声もあります。

いずれにせよ夏は白いシャツ1択でいきましょう。

わたし
私はボーダーは着ないし、夏に黒系の服装もあまりしないなー。でも足のにおいが原因じゃないと思うんだよなー。 

 

体温の高い人

赤ちゃんや妊婦さんは蚊に刺されやすいんです。

蚊は「二酸化炭素」を感知する力が一番強く次に「におい」そして「体温」という順番で対象物を認知します。

どんな体温だと蚊を誘導してしまうのかというと、ずばり高い体温です。

体温が高い人は基礎代謝が高いので結果として二酸化炭素の排出が多くなります

では一般的に、どんな人が体温が高い(=二酸化炭素の排出量が多い)といわれているのでしょうか。

  • 若い人
  • 赤ちゃん
  • 妊婦さん
  • お酒を飲む人(お酒を飲むと一時的に体温が上がります)

わたし
私、平熱35度代・・・でも足のにおいじゃないと思うん・・・だよな・・・。 

 

噂の「O型は刺されやすい」疑惑

よく「O型の人は蚊に刺されやすい」ってはなしをききませんか?

実はこれ根も葉もない噂というわけではなさそうなんです。

イギリスの研究者が血液型によって、蚊の刺され方に差があるという結果を報告されています(参考「Landing preference of Aedes albopictus (Diptera:Culicidae) on human skin among ABO blood groups, secretors or nonsecretors, and ABH antigens.」)。

また、害虫防除技術研究所所の白井さんの研究によると、O>B>AB>Aの順に刺されやすいという結果がでています(参考:「ABO式血液型、分泌・非分泌型と蚊の嗜好性について」)。

しかし、このO型説には反論も多いようです。

O型が刺されやすいという研究結果を出した白井さん自身も、血液型に由来する特定の物質で蚊の誘引率を調べたところ統計的に差が出なかったとしています。

確たる証拠が出ていないのが現状です。

あ!これだ。私O型だし間違いない。 

疑い深い人
はいはい。もうそういうことにしておきましょう。

まぁ、足のにおいは置いといて。私が刺されることによって他の人を守っていると思えば逆になんだか自分が誇らしいよね。 

疑い深い人
なんて、ポジティブな。でも蚊って思っているよりも危険な生き物なんだよ。

 

感染症には気をつけよう

疑い深い人
あなたは知っていますか?世界で最も人間を殺している生き物を。

最近「住宅街に出没」というニュースをよく耳にするようになった?

百獣の王と名高いライオン?

いいえ、違います。

疑い深い人
実はなのです。

引用元:「gatesnotes」

世界では蚊が運ぶ様々な感染症で毎年70万人の死者がでているといわれています。

日本でも「デング熱」「ジカ熱」の感染者が出て毎日のようにTVで報道されていたことは記憶に新しいですよね。

引用元:厚生労働省

 

「日本脳炎」も注意が必要な蚊の感染症のひとつです。

発症すると死亡率が4割になるという恐ろしい病気です。

引用元:厚生労働省

たかが蚊、されど蚊ですね。蚊に刺されやすい人でなくとも侮るなかれです。

では蚊に刺されないためにはどうすればいいのでしょうか。

 



一挙両得!「蚊」と「足の嫌なにおい」対策

まずは一番蚊を集める要因となっているであろう「足」に特化した対策方をご紹介します。

そもそもなぜ足が臭くなるのかそれは、足のうらにかく汗で雑菌が繁殖するからです。

意外かもしれませんが、足の裏は1日にコップ1杯分もの汗をかくと言われています。

そのまま放置しておくと「におい」だけでは収まらず「水虫」になる可能性もあるんだとか・・・ひー!こわい!!今すぐ対策しましょう

この対策は「足の嫌なにおいを消したい」「蚊に刺されたくない」そんな二つのお悩みを一気に解決いたます!

足を清潔にする

毎日足を洗うのはもちろんですが洗う際はボディーソープではなく、余分な保湿成分が含まれない石けんをおすすめします。

湯船につかる習慣がないという人は、洗面器にお湯を張り足をふやかしてから洗いましょう。

指の間は汚れが溜まりやすいので特に念入りに洗います。

また足の爪をこまめに切ることも大事です。爪の間にたまったアカは雑菌たちの温床です。

足を洗う際に足裏ブラシを使うと角質ケアもできてうれしいですよね。

足を消毒する

可能であれば足の裏をこまめにアルコールで消毒しましょう。

「常在菌の種類の多さが蚊を引き寄せる」と説いた田上さんも、妹さんの足にアルコール消毒をしたら劇的に蚊に刺される回数が減ったそうです。

しかし最近では手の消毒をする機会は頻繁にあるものの、足の裏の消毒をしている人って見かけませんよね。

なかなか人目のあるなかで靴や靴下を脱いで足を消毒することは難しいので、トイレに行ったときなどに除菌シートでさっと拭くといいかもしれません。

足用のシートも販売されています。

引用元:花王公式サイト

 

靴下を履き替える

汗をかいたら靴下を履き替えましょう。

日中に履き替えられなくとも外から帰ってきたら、家では別の靴下を履くなどの対策を心がけましょう。

靴下は「5本指ソックス」がムレづらく雑菌も繁殖しにくいのでおすすめです。靴下が足の指と指の間の汗も吸収してくれるそうです。

仕事から帰宅後も家の中で同じ靴下を履いている旦那さんと、それが嫌な奥さんが喧嘩になるというのは夫婦喧嘩あるあるです。気をつけましょう。

同じ靴をはかない

同じ靴は2日空けて履くようにしましょう。

汗で蒸れた乾ききれないままの靴を履き続けることは、常に雑菌が繁殖している状態の靴に自ら足を突っ込んでいるようなもの。

この暑い中外回りしている営業さんをみて「大変そうと」心配するのと同時に「汗やばいだろうな」とちょっと敬遠してしまう自分がいます。

それもそのはずビジネス靴の中はなんと湿度が90%以上になるそうです。そんなムレムレの靴では雑菌が湧かない方が不思議ですよね。

靴に直接吹き付けるタイプのスプレーもありますよ。

引用元:SCジョンソン公式サイト

靴箱を乾燥させる

靴下も靴も意識を変えたらせっかくなので靴箱にも意識を向けてみましょう。

「脱いだ靴はすぐに靴箱に戻さない」「靴箱内に重曹や炭を置く」といった対策をとりましょう。

靴箱の中も湿度が高いと雑菌が繁殖しやすくなります。特に扉のある靴箱は密封されているので湿気もにおいもこもりやすい場所です。

靴を日々履き替えても靴箱に雑菌が蔓延していては意味がありませんよね。

重曹や炭を自分で用意するのが面倒だという人は下記のような商品を上手に活用しましょう。

引用元:エステー公式サイト

 

お助けグッズを使う

日々の手入れは忙しくてなかなかできないとお悩みのあなた。心配しないでください。

いまはいろいろな対策グッズがそろっています。

footaの靴下

引用元:foota公式サイト

においだけではなく耐久性も兼ね備えている靴下です。

におい菌99%除菌に加え、一般的な靴下より1.5~2倍長く使えるとはありがたいですよね。

「堂々と靴を脱げる靴下」です。

夫の足の臭いに悩まされ、靴や靴下を買い替えたり、消臭剤を色々試したりしても、仕事がら汗をかくので、仕方ないのですが、めちゃくちゃ臭かったのですが、この靴下をはいて、行ったら、本当に臭いが全くしませんでした!!値段は高めですが、めちゃくちゃ効果ありでした!
中学生の子供たちの靴下が大変な匂いに死にそうでしたが、ほんとにここで買ってからは毎日快適です。

引用元:Yahoo!ショッピング

エリット ラヴィリン フォー フット

引用元:エリット公式サイト

なんと、1度塗るだけで約1週間効果が続く消臭クリームです。

イスラエルのハラヴィンという会社で開発された商品で、ニオイの元となる雑菌の繁殖を抑え、ニオイの発生を防ぐそうです。入浴・プール・激しい運動の後でも効果が持続します。

お値段は5,000円近くかかるので少し高額な気がしますが、効果が1週間も続くなら元は取れそうですよね。面倒くさがり屋な人にもおすすめです。

 

蚊をよせつけないその他の方法

次に足対策以外で蚊除けができる5つの対策術をご紹介します。

ハッカ油を使う

足、手、首筋などに「ハッカ油」をつけるという対策術です。

ハッカ油の独特のかおりが蚊を寄せ付けなくする効果があるんだそうです。

これは、蚊のにおいの感知力が高いという能力を逆手にとった対策ですね。

揮発しやすく効果が続く時間が短いので、薄めてスプレーに入れてこまめに使うことをオススメします。

簡単な虫除けスプレーの作り方は以下の動画をご覧ください

扇風機を使う

扇風機を使えば蚊がよってきません。

これはなんともお手軽な方法ですね。

蚊は体重が2mgと非常に軽く弱い風でも飛ばされてしまいます

扇風機をまわすことで排出された二酸化炭素の分散にもつながるのではないでしょうか。

家の周りの水たまりをなくす

蚊の幼虫であるボウフラは少しの水があれば孵化できます。

家の周りに空き缶・バケツ・側溝・植木鉢の鉢受けなど水が溜まったまま放置していませんか?

家の周りの水たまりをなくし天敵である蚊の発生自体を防ぎましょう

蚊が卵を産んでから2~5日で孵化するそうです。早すぎますよね。

市販の虫対策グッズを使う

ドラッグストアやオンラインなどで虫対策グッズを購入することができます。

手に入れやすくお手軽なので活用しましょう。

市販されている虫除けには大きく3種類あります。

虫寄けタイプ

蚊が嫌がるかおり成分が含まれる「ハッカ油」「シトロネラ」「ユーカリ」「レモングラス」「ヒノキ油」などを配合しています。

薬品ではないので、比較的体にからだに優しいのが特徴です。

ただし、効果の持続時間が短めなのでこまめに使用しなくてはなりません。

引用元:アース製薬公式サイト

殺虫タイプ

虫を直接殺す作用がある薬剤を配合しています。蚊取り線香が有名ですよね。

虫の除去に関しては一番効果的だと思います。

殺虫剤なので皮膚にかかったりすると体に害が及ぼす可能性があるので取り扱いに注意が必要です。

引用元:アース製薬公式サイト

目くらましタイプ

虫の感知能力を撹乱し吸血行動を阻止する効果がある「ディート」や「イカリジン」を配合しています。

きちんと使えば持続時間も長く非常に効果が高いです。

一方、塗り残しがある場所は効果がないのでムラなく塗るようにしましょう。

引用元:アース製薬公式サイト

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

いままで足のにおいが悩みで「靴を脱ぎ着する場所は行くのをためらっていた」なんて人もこれからは自信を持っていろいろなところにお出かけできそうですね。

そのうえ蚊にも刺されなくなる、感染症対策にもなるなんて一石二鳥どころじゃないですよね。

人の血を吸い感染症を引き起こす私たちの天敵は決して蚊だけではありません。

近ごろニュースでもよく耳にするようになった「マダニ」も危険な生き物です。

ぜひこの記事も見て対策してください。

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