【夢の田舎暮らし】失敗すると悲惨なことに…地方移住成功のコツとは

温かい地域の人に囲まれながら、自分で作った野菜を食べる生活。

煩わしい人間関係から解放されて、自由な暮らしができる。

田舎暮らしをすれば無条件にそんな日常を手に入れられると思っていませんか?

そう思っているとしたら、答えはほぼNOです。

残念ながら毎日歌って踊れる夢のような生活が続く、おとぎ話の世界ではありません。

都会暮らしを経て現在は田舎暮らしをしている私が、田舎暮らしの現実をお伝えします!

移住を失敗するとその後の悲惨な生活に苦しむことになりますので、要注意です。

 



【田舎暮らしへの憧れ】年々加速する地方移住

定年退職したら田舎に帰りたい。

子どもが生まれたら静かなところで子育てしたい。

田舎暮らしを決める理由は人それぞれですよね。

今はwithコロナの新時代なので、リモートワークの普及によって地方移住者は増える一方です。

人口が増え続けていた首都東京でも、2020年夏ごろから転入者より転出者が増え続けています。

引用元:https://www.jiji.com/jc/article?k=2021010300119&g=pol

日本のトップ【東京】が、絶対王者でなくなる日が来るのかもしれません。

メリットだけに気を取られないで

移住したい理由のランキングでは、豊かな自然を求めたり、ハードな仕事から解放されたい人が多いです。

引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000058242.html

田舎=スローライフというのは100%間違っているわけではないのですが…

過去へタイムスリップするわけではないので、となりのトトロみたいに姉妹仲よく森で遊んだり、近所のおばあちゃんが野菜をくれたりっていうのを田舎暮らしだと思ってしまうと、現実とのギャップに苦しみます(笑)

せっかく決心した移住も、失敗してしまっては悲惨ですよね。

しっかり考えましょう。

 

田舎暮らしの現実はコレだ!

田舎暮らしを決める人は大なり小なり、夢を持っているかと思います。

しかし、実際に住んでみたら悲惨な結果に!思っていたのと違った!という失敗談を紹介します。

仕事がない

生きていくには何かしらの方法で収入を得なくてはなりませんが、まず仕事がないです。

厳密にいうと求人も少なければ、やりたい仕事も見つからないという感じ。

田舎で稼げる仕事を探すのも至難の業です。

そもそも、工事関係や製造業、医療・介護系、公務員ぐらいしか仕事が無いです。

引用元:https://wakuwaku-keigo.com/inaka-sippai-story/

地方最強の職業は公務員とされていますが、こういうのは地元の進学校から都会の大学に進学した人が、Uターン就職するのが鉄板です。

移住者が付け入る隙は、ほぼありません。

ですがそこで生活している人が居る以上、全く仕事がないということはないはずです。

  • 土地代が安いので、大きな工場が多い
  • 高齢社会による介護施設の増加

こういう田舎特有の事情に目を付ければ、仕事は何かしら見つかると思いますが、選ぶ余地はないのが現実です。

わたし
私も都会から田舎への就職活動は超絶苦労したよ

とにかく選択肢が少なすぎる…

ご近所付き合い

田舎暮らし難関の1つ【ご近所さん】との付き合い方。

これを失敗して悲惨な田舎暮らしになる人多数です。

https://twitter.com/vScTS3GSOMmMa1m/status/1383559595923165185

行事は強制参加

地域の集まりが何かと多いのは、ウソではありません。

地域のお花見、町をあげての運動会、河川清掃、消防団など活発な地域活動があります。

これを断るとその都度、出不足金として数千円とられます。

プライバシーがない

コミュニケーション力が高い社交的な人や、大雑把な人は田舎暮らしが向いてます。

反対に、プライバシーを気にしたり、都会の価値観を持った人が田舎に住むと大変だと思います。

引用元:https://wakuwaku-keigo.com/inaka-sippai-story/

田舎には3軒隣までうちの家族と思っている人が平気で居ます(笑)

玄関を勝手に開けられてもビックリしません。

ゴミ袋にも自分のフルネームか、電話番号を書かないとゴミは出せないですし、都会暮らしをしていたときでは想像できないレベルでゴミの分別にも厳しいです。

【田舎=優しい人】ではない

田舎のおじちゃんやおばあちゃんって縁側でのんびりお茶とか飲んで…とか思いがちですが、意外ときついこと平気で言うし、よそ者は仲間に入れてもらえないことも。

仲間の輪に入るためには相当な時間を要して大変です。

私のようにIターン経験者が周りには数人いたのですが、彼らの話を聞くと地元の人に完全に溶け込むのは十年以上かかるという人もいるくらいです。

最悪の場合は村八分も。

引用元:https://wakuwaku-keigo.com/inaka-sippai-story/

逆にほっといてほしくても、結構干渉されることもあります(笑)

煩わしい人間関係から解放されたくて田舎暮らしをしたのに、余計やっかいなことになるかもしれません。

わたし
でも悪い人ばかりじゃないよ

私はお隣に住んでるおばあちゃん大好き!

想像以上に不便

充実した公共交通機関や徒歩数分で行けるスーパー、深夜までやっている飲食店が当たり前の都会に比べると不便なことは想像していたけど、こんなに不便とは…と後悔する人も多いです。

モノがあふれ買い物にこと欠かない都会に比べると、田舎は選択肢の幅も狭まり、大型量販店へ行くのにも車で1時間以上掛かるということも珍しくありません。車がないと、生活圏内はかなり狭められてしまいます。

引用元:https://omotenashi.work/column/uji_turn/2015

私の家も例外ではなく、最寄りのスーパーまで徒歩40分です。

こんなに遠くて車が運転できなくなった老後はどうしよう…と今から心配しまくってます。

医療機関も不十分

受けられる医療レベルも都会とは全然違います。

同じ保険料を払っているにもかかわらず、都会なら助かる命も、田舎だから助からないということが起きているのも現実。

わたし
近くに専門のお医者さんがいなくて、高速で片道1時間以上かけて通院していたこともあるよ

意外とかかる生活費

ゆとりのある田舎暮らしをするはずが、生活が苦しくて火の車なんてことも。

田舎だからこそかかるお金もあります。

  • 車の維持費

車自体のお金はもちろんガソリン代、保険料、車検代、オイル代、数年に1度のタイヤ代、冬場のタイヤ交換代、消耗品の交換代がかかってきます。

  • 暖房費

寒い地域に移住すると電気代やガス代、灯油代などで数万単位でかかる場合もあります。

また都会より物価が安いと思っても、地方は収入も低いので要注意!

子どもへの教育

塾や習い事の選択肢は狭まってしまいます。

子どもの将来の選択肢が少ないのは、かなり頭の痛い問題です。

この先、状況が改善することはないので、何かしらの対策を練らないと、生活するだけでハンディキャップを背負うことになります。

引用元:https://wakuwaku-keigo.com/inaka-sippai-story/

学習塾の数も都会に比べて少ないため、大学受験などでは、都会の競争社会を生き抜いてきた子より不利と感じる保護者もいるようです。

引用元:https://omotenashi.work/column/uji_turn/2015

お子さんがいる場合、教育に関しては結構注意が必要です。

受験は高校に入るときに初めて経験するのが普通なので、幼稚園受験とか中学受験とはまったく無縁になります。

自然の中で成長することも、幅広い選択肢から自分の道を選べる環境に身を置かせてあげることもどちらも愛情なので難しいところ。

田舎の場合、大学進学のときはきっと都会で一人暮らしをさせることになるので、アパート代や仕送りにかかるお金も忘れてはいけないポイントです。

あとは大事に育ててきた子どもを一人で都会へ送り出す、精神的ストレスと戦う必要があります(笑)

失敗続きの野菜作り

田舎暮らしの醍醐味ともいえる野菜作り。

自分の作った野菜が毎日食卓に並ぶなんて憧れますよね。

種をまいて水あげとけば実がなると思っている人も多いようですが、知識や経験からくる勘みたいなものが必要になります。

何年も野菜を作っている人でも、気温や降水量の違いで失敗することも!

初心者は何も収穫できず、冬が来てしまう…なんて悲惨なことになりがちです。

敵意むき出しの地元住人

野菜作りのことが分からなければ、地元の人に聞いてみよう。

そう思うかもしれませんが、

農家
あいつは横浜から来たらしい。

農業のことなんか何も分からんくせに、色々やりやがって!!

コレ、私が実際に聞いた農家さんの言葉です。

野菜作っている人に悪い人は居ないみたいな仲間意識はないのかよ、と思いました(笑)

全員がこんなに性格悪いと思われたくはないのですが、きっと地元の方もプライド持って何十年と農業をやっているので、都会から来た人なんかにできてたまるか!という気持ちの表れだったんでしょう…

 



悲惨なものにしない!田舎暮らしのコツ

田舎が冷酷非情な場所のよう思えてきますが、そんなことはないですよ。

せっかくの田舎暮らしを楽しいものにするには移住前のコツがあります。

自分の目で見る

住みたいと思う地域を自分の目でしっかり見ること。

「人気の場所だから」「ネットで調べたから」といってそこに決めるのはタブーです。

ネットに書き込んだ人にとっては良い場所が、あなたにとってもいい場所とは限りません。

まずは田舎に家を借りて、仕事が休みの日や子どもの夏休みなどを利用して、数週間の滞在から始めてみると移住のハードルは下がります。

そこで土地柄、人柄、気候、ならわしなどを自分の目や体で経験しましょう。

不動産は買わない

移住前に土地や、空き家を購入するのはおすすめしません。

特に土地は水はけや風向き、時間によって違う日当たりなど見ただけでは分からないことがあります。

田舎にありがちなのは、昔は田んぼだった土地が宅地になっているパターン。

地盤が緩くて地盤改良で数百万かかることが、購入後に判明!なんてことも。

土地探しはその地域の気候や地形が分かってきてからがおすすめです。

新興住宅地に住む

田舎暮らしブームが追い風となり、同じ町や村の中でも移住者が多く住んでいる地区ができあがっていることがあります。

そういう地域を選べば昔ながらの謎のしきたりや、地元を牛耳る組合員などと距離をとりやすいです。

田舎暮らし体験ツアー

今はとにかく便利な時代。

地方移住希望者や農業体験がしたい人に向けた、田舎暮らし体験ツアーというものがあります。

バッグ1つで田舎暮らしができたら嬉しいですよね。

いっそのこと、都会に住みながら田舎暮らし体験ツアーを趣味にすれば、いいとこ取りかも!?

 

【夢の田舎暮らし】失敗すると悲惨なことに…地方移住成功のコツとはまとめ

夢の田舎暮らしも、失敗すると悲惨なものになることが分かりました。

軽い気持ちでできるものではなさそうですね。

都会に住み慣れた人にとって、田舎暮らしはすごく不便で面倒なことが多いと思います。

ですが見慣れたはずの山が雪をかぶれば、あまりの美しさに感動するし、流星群のときは庭に寝転んで、ビュンビュン流れる星を見たり、近所のコンビニでカブトムシを捕獲したこともあります。

不便で面倒な暮らしの中で都会はいいな~と思うこともありますが、ここでしかできない暮らしに私は満足しています。

結局のところ人間は、ないものねだりということですね。

そろそろ夏がやってきますが、密を避けて山でキャンプはどうですか?

そこで役立つキャンプ飯を紹介しています。

子どもが好きそうなレシピがたくさんあるので、チェックしてみて下さいね。

【キャンプ料理】子供が喜ぶ!キャンプのおすすめ簡単レシピ

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