
2021年の3/17日、メッセージアプリのLINE(ライン)を利用する方にとって、今後も使い続けるかどうかを考えてしまうようなニュースが報じられました。
LINEのシステム管理を委託されていた中国の会社のエンジニア4名が、日本の利用者情報が管理されたサーバーに複数回アクセスしていたというのです。
ショッキングなニュースですが、スマートフォンをお使いの方には簡単にメッセージアプリを手放せないのも事実ですよね。
そこで、LINEに似たアプリを探しているあなたに無料のおすすめアプリを
- 海外では主流だが日本ではまだまだマイナー編
- 日本でも広く知られたメジャー編
とに分けて、あわせて9つご紹介していきたいと思います!
目次
LINE利用の問題点とは?データと報道から分析

冒頭のニュースを詳しく引用すると、
通信アプリ大手、LINEの利用者の個人情報などが、システムの管理を委託されていた中国の会社の技術者からアクセスできる状態になっていた問題で、実際に中国の技術者から少なくとも32回、日本のサーバーにアクセスがあったことがわかりました。
引用元:NHKニュース
また、平成30年(2018年)の総務省がまとめたデータによると、
主なソーシャルメディア系サービス/アプリの利用率ではLINEが最も高く82.3%。Twitter37.3%、Instagram35.5%、Facebook32.8%がこれに続く。
引用元:総務省情報通信政策研究所
日本でのスマートフォン所持率と同じくらい高い利用率を誇るLINEは、本当に誰もが使っている印象です。
一見すると残念なニュースですが裏を返せば、新たな信頼できるメッセージアプリを検討するきっかけになったり、国産のアプリが登場する流れになることも予想できます。
そして新たな情報として、総務省ではLINEの利用中止が決まりました。
無料通信アプリ「LINE(ライン)」利用者の個人情報が、中国の関連会社で閲覧可能な状態になっていた問題を受け、武田良太総務省は19日の記者会見で、総務省が採用活動や意見募集などで使っている同社のサービスの運用を停止する考えを示した。
引用元:NHKニュース

ICTとしても便利なLINEは政府公認で使っているシステムも多く、
- 保育所の入所申請
- 住民からの相談業務
- 粗大ゴミの収集
などなど官民連携の、生活に密着した利用がされてきました。
近年では、コロナウイルス関連で健康情報を送信するために利用した方も多いでしょうし、コロナウイルスワクチン接種のための予約システムも導入されるところでした。
徐々に浸透してきたマイナンバー(社会保障・税番号制度)もLINEと連携していたため、このあたりの仕組みは、今後しっかりと変えていく必要がありそうです。
個人情報アクセスに関するSNSでの反応

市井の人々の意見に触れることができるTwitterで、このニュースに関する情報を集めてみました。
世界中の個人情報を収集している中国。LINEもその手段の1つか。利用者の個人情報が中国の関連会社で閲覧可能に。中国では国民は顔認証、買物、金融取引など全てがデータ管理されている。一方で国内データの国外持ち出しは禁止。楽天とテンセントとの提携が危惧される所以。 https://t.co/JvFcrKeSqY
— 門田隆将 (@KadotaRyusho) March 17, 2021
https://twitter.com/xiongmao53/status/1372184002245758978
LINEの使用中止問題に絡んで代わりの媒体を探すと、
制作会社が日本企業で
それなりの運営実績があり
海外に不正にデータが送信されないとなると答えは pic.twitter.com/zwelSNOhdX
— さらしる (@sarasiru) March 19, 2021
なんかいまさら慌ててLINE使用中止とか、変な流れになってるな。いまどき、データが海外にあるなんて当たり前なのに。機密情報を扱うならLINEがどうとかじゃなくて、民間のサービスに乗っかってはいけない、これも当たり前のこと。技術を知らないと適切なサービスを選択できない。
— kashi (@mkashi) March 19, 2021
あーLINEやめたい。
でも職場の連絡はグループLINEだし、やめるにやめられない。— とらこ。 (@OEpOvLcyP4Qm1E5) March 20, 2021
このニュースに関し、
- 「危険性など今さらでは…?」
- 「LINEの利用をやめたいけれど、まわりも使っていてやめにくい状況」
- 「似たアプリは何があるのか」
という声が多い印象でした。
個人的には、サーバーが海外にあることは何かのタイミングで知りましたが、それがアクセスできる状態であったこと、そして場所が中国であることは今回初めて知りました。
ニュースでは悪用されていないと報じられていましたが、監視対象であったことは確かでしょうし、個人情報を何に使われる予定だったのか考えたくもないですね!
LINEに似た無料アプリは?

およそ8600万人が使っていたというLINE。ここまで広く普及しているのは日本ならではの現象なのだとか。
とにかく種類の多いLINEスタンプや絵文字、画像送信や投稿機能など、あらゆる面で使いやすい印象ですよね。
LINEに似た無料アプリにどんな種類があるのか見てみましょう。
ちなみに並び順は安全性やおすすめで選んでいます。
急浮上の国産アプリ:エアレペルソナ

引用元:エアレペルソナ
LINE個人情報アクセス問題を受けて、知名度が一気にアップしたエアレペルソナ。
今回の件まで知らなかったのですが、国産アプリといえばコレ!という感じで、信頼している人も多い印象でした。
LINEと違って、
- 電話番号の登録不要
- メールアドレスでID作成
- ひとつのIDから複数のカードを作成できる
- データ収集なし
といった特徴があります。

広告やスタンプショップ、コミックやゲームもないので、本当にシンプルな作りとなっています。
本人以外はメッセージを読めない機能まであるので、安全にメッセージのやり取りをしたい!という方におすすめ。
2016年に設立されたばかりで比較している企業の中では新しく、規模も小さいことから、今後の利用者数と機能に期待を寄せています。
利用できるのは満13歳からとなっています。
抜群に高い安全性:signal(シグナル)

引用元:signal
Signal Foundationが2014年に開発。アメリカ上院議員の連絡用アプリとしても公認されている、とにかく信頼や安全性に重きを置いているアプリです。
近年急速に普及しているエンドツーエンド暗号化を用いているため、今回のLINE個人情報アクセス問題のように、
- サービス管理者
- プロバイダ
- その他第三者
など、メッセージをやり取りする人以外が見ることは不可能な仕組みを採用しています。

メッセージを送ったデバイス(PCやスマートフォン)から、受けとるデバイスに届くまで暗号化されているため、傍受も不可能。
テレワークで普及したZoomもこちらの方式を取り入れています。
LINEと同じくメッセージ送信、データ送信、音声通話とビデオ通話も可能。
さらに面白いのが、送ったメッセージが5秒から一週間の間に消せる機能まであります(笑)
ちなみに中国ではsignalは利用できないそうです。
とにかく手軽:kik(キック)

引用元:Kik Messenger
2010年にカナダの学生集団によって開発された無料アプリで、ユーザー数は2億人。
アメリカではWhatsAppよりも人気で、アドレスや電話番号登録無しで利用できる手軽さがウケているようです。
通話機能がないのですが、チャット、グループチャット、データ送信やスタンプ送信などひと通りの機能はLINEと似ています。
- 指先で絵を描いて送るcard(カード)
- 企業やグループなどの活動を閲覧、コミュニケーションができるBotShop(ボットショップ)
など、独自の機能を展開しては他のアプリとの差別化を図っているのも嬉しいポイント。
プライベートと仕事を分けるなら:Slack(スラック)

引用元:slack
Slack Technologiesが2013年に開発した、チームコミュケーションツール。
LINEと似た使い方ができるというよりは、LINEを仕事でも使っていた方はこちらへ移行するのがいいんじゃないかなと個人的に思う無料アプリです。
- チャットルームは話題別に作成可能
- 細かい通知のカスタマイズ
- TwitterやSkypeとの連携も可能
2019年現在のアクティブユーザー数は1,200万人を突破し、日本企業ではパナソニック、サイバーエージェント、メルカリ、セブン銀行、ビズリーチなど多くの企業で採用されています。
LINEに似た使い方ができる無料アプリは?日本ではマイナーアプリ4選|前編まとめ

前編では、LINE似た無料アプリを4つご紹介しました。
私個人のおすすめとしましては、国産ならエアレペルソナ、国にこだわらない方へはsignalといったところです!
- 無料
- 安全性が高い
- 独自の機能が面白い
あたりで選んでみました。ご参考になれば幸いです!
後編では、メジャー編としまして広く知られた無料アプリを5つご紹介していきます。
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