
皆さんは「マレットヘア」という髪型をご存知ですか。
名称までは知らないものの、実際に見てみると「ああ、これね」となる方も多いでしょう。
多くの人が一度は見たことのあるポピュラーな髪型なのではないでしょうか。
マレットヘアは80年代の欧米で大流行した髪型ではありますが、実は現在では「史上最悪の髪型」や「世界で1番ダサい髪型」と称されている、残念なヘアスタイルなのです。
「そんな不名誉な称号がついていては、もうマレットヘアにする人は存在しないんじゃないの?」と思ってしまいますが、ここ数年マレットヘアが若者の間でひそかに流行し始めているのです。
単純にダサいだけだったら、流行なんかしないはずですよね。
マレットヘアがダサい理由とダサさの裏に隠された真の魅力、そして最新マレットヘアについてまとめてみました。
目次
マレットヘアとは

マレットヘアは一言でいうと「襟足だけ長く伸ばしたショートカット」と言ったところでしょうか。
日本では「ウルフカット」の名称で広く知られています。
80年代に大流行
1970年代から1980年代にかけての欧米で、襟足だけ長く伸ばしたヘアスタイルのロック歌手デビッド・ボウイが大流行しました。
それをきっかけに、彼の特徴的な髪型「マレットヘア」は、多くの人々に知られるようになります。
その後、マイケル・ボルトンやレッド・ツェッペリンなど、当時流行したロック歌手やドラマ俳優などが、皆こぞってこのヘアスタイルにしたことで、マレットヘアは一般的の人々にも大流行することとなりました。

大人気コメディ『フルハウス』のジェシーおいたんことジョン・ステイモスもマレットヘアですね。
直訳は「ボラの髪」

「マレットヘア」の「マレット」とは魚のボラのことです。
マレットヘアという名称は、ボラに形状が似ていることで呼ばれ始めたのだとか。
似てます…?
正直どこが似ているのかさっぱりわからないので、最初に「似てる!」と言い出した人物に会いに行ってどこが似てると思ったのか直接尋ねてみたいです。
マレットヘアがダサい理由

しかし、一度は世間的にも大流行していたマレットヘアが、なぜ「世界で1番ダサい」と言われるようになってしまったのでしょうか。
そもそも、マレットヘアが「史上最悪」言われるほどにはダサくないというところも、気になるポイントです。
ただダサいだけの髪型だったらマレットヘアより酷いやつが、今私が思いつく限りでも5つは存在します。
しかし、なぜその中でもマレットヘアが「世界で1番ダサい」と言われるようになったのでしょうか。
実は、マレットヘアには明確な「ダサい理由」が存在するんです。
ビースティー・ボーイズの『Mullet Head』がきっかけ
マレットヘアがダサい理由の秘密は、1994年にビースティー・ボーイズが出した楽曲『Mullet Head』にあります。
ちなみに「Mullet Head(ボラの頭)」はビースティー・ボーイズが広めたスラングで「知性が乏しいヤツ」という意味です。
Mullet head, don’t touch the back(マレットヘッド、後ろに触らないで)
Cut the sides, don’t touch the back(サイドを切って、後ろに触らないで)
歌詞をよく聞いてみるとわかるのですが、『Mullet Head』はマレットヘアをネタにして作られた楽曲なんです。
ビースティー・ボーイズがマレットヘアをいじったことで、若者に「マレットヘアはダサい」
という共通認識が広まり、そのまま文化として定着したみたいですね。
ダサい=かっこいい?

こんなにも世間にダサいと認められてしまっては、もう誰もマレットヘアにはできません。
と思いきや、マレットヘアは今でも根強い人気を誇っており、オーストラリアや東ヨーロッパの若者を中心にひそかなブームとなっているのです。
マレットヘアには「反骨精神」を象徴する意味もあります。
そもそも、ロックブームと共に流行したマレットヘア自体に反骨精神が表れていますね。
しかしそれ以上に「ダサいと言われようがなんだろうがこの髪型を貫く」という生き方こそが、マレットヘアに込められた真の意味なのです。
こうなってくると「ダサい」のイメージも変わってきますね。
またマレットヘアは男女の区別なく楽しめる髪型ですので「私には性別なんて関係ない」という主張とも捉えられます。
マレットヘアは単に昔流行った髪型ではなく、様々な熱い思いが込められたメッセージ性の高い髪型なのです。
ネオ・マレットヘアとは

引用:https://www.stylendesigns.com/
マレットヘアの「ダサい理由」に隠された真の意味を知ったら、皆さんもマレットヘアにチャレンジしてみたくなったのではないですか。
だけど、マレットヘアって案外ハイセンスで、人を選びそうな髪型ですよね。
マレットヘアにしてみたはいいものの、全然似合わなくて友人や職場の同僚から「ダッサw」と馬鹿にされる…これだけは絶対に避けたいはずです。
そんな人は「ネオ・マレットヘア」という選択肢があります。
「ネオ・マレットヘア」とは、昔ながらのマレットヘアとは別に、現代風にアレンジされたイマドキのマレットヘアのことです。
反骨精神は特に持ち合わせておらず、ファッションセンスも全然尖っていない平凡な日本人の私でも「これならチャレンジできそう」と思えるようなマレットヘアもありました。
まずはそういった、ライトなマレットヘアから試してみるのも良いのではないでしょうか。
日本人に似合いそうなマレットヘア
日本人が気軽にチャレンジできそうなマレットヘアを集めてみました。
マレットヘアは日本だと「ウルフカット」と呼ばれるほうが多いので、髪型を検索する時は「ウルフカット」で調べたほうがヒット数が多くなりますよ。

引用:https://beauty.hotpepper.jp/
こちらの方は男性ですが、女性にも似合いそうな髪型だと思いました。
パーマのかけ方で印象がガラッと変わるので、これは美容院に行く前に一度悩んだほうがよさそうです。

引用:https://beauty.hotpepper.jp/
こちらはユニセックスと言うより女性向けの髪型です。
かっこよくなりがちなウルフカットも、ピンクベージュに染めると優しくてガーリーな印象になりますね。

こちらはモデルのNanamiさんです。
ザクザクに切った短めの前髪はかなり人を選びますが、彼女はばっちり似合っています。
やっぱり、かっこいいマレットヘアもいいものですね。
アーティスティックなマレットヘア
カラフルに染め上げたマレットヘアは芸術的で超絶クールです。
正直、敷居はかなり高いですが「我こそは!」と思う方は是非チャレンジしてみてください。

これはなかなか真似できません。もはや芸術作品の域です。
カラーリングもさることながら「その前髪どうなってんの!?」と思わず身を乗り出してしまいそうになる、衝撃的な髪型です。

人の目を引く美しいグリーンです。
マレットヘアの写真は横から撮られたものが非常に多いのですが、それだけあって横から見る図が一番綺麗ですね。

モヒカンタイプのマレットヘアです。
普通のモヒカンよりも少しモダンな印象を受けますね。

おしゃぶりくわえてるのにこんなロックなナイスガイって他にいます?
この写真はオーストラリアで開催されたマレットヘアの祭典「マレットフェスト」で撮影されたものです。
【マレットヘアがダサい理由】史上最悪の髪型とまで言われるワケとは まとめ

マレットヘアがダサい理由についてまとめてみました。
ダサさの裏には、社会に対する反骨精神や強いメッセージ性が隠されていたんですね。
マレットヘアにしている方は、男性か女性か外見から判断しづらい方が多いという印象があります。
そういうユニセックスな魅力を感じさせるところも、マレットヘアが愛される理由のひとつなんじゃないでしょうか。
もうすぐ新生活がスタートしますので、思い切ってマレットヘアにチャレンジしてみると気合が入るかもしれませんよ。
でも、カラーリングとかパーマって髪がすごく傷みますよね。
かといって、お風呂でトリートメントをするのも案外面倒くさいものです。
そんなときにおすすめなのが、洗い流さないトリートメントです。
以下の記事では、フィーノの洗い流さないトリートメントについて紹介していますので、こちらも是非ご覧ください。
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