2021年2月24日、代行人と散歩中だったレディー・ガガさんの愛犬「コージ」と「グスタヴ」の2匹が、何者かによって奪われるという事件がありました。
代行人のフィッシャーさんは事件の際に、男性二人に胸を銃で撃たれて病院に搬送されています。

「世の中には犬を強奪する人もいるんだなぁ」と思って見ていましたが、実は犬の盗難は珍しい事件ではないのです。
さすがに銃で脅して犬を奪うド派手な事件は日本では起こりづらいかもしれませんが、飼い主が目を離した隙にそっと犬を盗難する事件は日本でも多発しています。
愛犬を盗難する目的って?
他人の愛犬を連れ去る行為は窃盗罪に当たります。
しかし、犯人が法で裁かれるかどうか以前に、大切な家族である愛犬が突然誰かに連れ去られてしまったら、ショックのあまり寝込んでしまうかもしれません。
そんな卑劣なことをする犯人は、他人の犬を盗難していったいどうするつもりでしょうか。
愛犬を盗難被害から守るために、犯人の目的を知って対策を立てておきましょう。
あまりにも可愛かったから盗んだ
「よその犬があまりにも可愛かったから自分で飼いたくなっちゃった」という、はた迷惑な人間も一定数存在します。
犬が可愛いのはわかりますが、だからといって盗難するのは自分勝手です。
「まぁ、愛犬が酷い目に遭うよりは可愛がられたほうがいいか」とも思いましたが、自分勝手な犯人は犬に対しても自分勝手でしょうから、結局ロクな目には遭わない気がします。
飼い主への嫌がらせ目的
犯人が飼い主のことを嫌っていて「困らせてやろう」と犬を盗難するパターンです。
盗難された犬がどうなるのかは犯人によると思いますが、最悪の事態も考えられるので本当にゾッとします。
人間同士でいろいろあったのかもしれませんが、犬は関係ありません。
何もわからず巻き込まれた犬が不憫です。
転売目的
犬を繁殖業者などに転売する目的で盗難するパターンです。
盗難された犬は別の人に売られたり、パピーミル(子犬工場)として永遠に子犬を産まされ続けることもあります。
自分の愛犬がわけも分からず出産ばかりさせられたらなんて、考えたくもないですよね。
謝礼金目的
「この犬を探しています。見つけた方には〇万円支払います」という迷い犬のポスターを見かけた方もいるんじゃないでしょうか。
愛犬がいなくなったら飼い主は必死に愛犬を探します。
この犯人はそんな飼い主の想いを利用して、わざと犬を盗難し謝礼金を要求する卑劣な人間です。
愛犬を探している飼い主のところに何食わぬ顔でやってきて、「あなたの犬を見つけたので保護しましたよ」と言ってくるのです。
愛犬が「違うワン。この人が犯人だワン」と言えればいいのですがそうもいきません。
飼い主は犯人に感謝して謝礼金を渡してしまうのです。
どんなところで狙われるの?
盗難被害に遭いやすい犬は、小型犬や子犬、大人しい性格の子や人懐っこい子だと言われています。
加えて、チワワやトイプードルなどの人気犬種を飼っている方はさらに気をつけたほうがいいかもしれませんね。
では、犬の盗難はどんな場所で行われているのでしょうか。
スーパーやコンビニの前
スーパーやコンビニの前に繋がれて、通りすがりの子供にモフられながら飼い主を待っている犬をたまに見かけますが、あれは危険な状態です。
あの場面で急に犯人が犬を盗難しても、周囲の人からは「飼い主が戻ってきたんだな」としか思われません。
盗んでくださいと言っているようなものなので、外出時は愛犬を一匹にさせないようにしましょう。
留守中に自宅で
愛犬を庭で飼っている方は、家の中にいる時に愛犬の姿を確認することができません。
リードを外して愛犬を庭で遊ばせていたら連れ去られてしまったというケースもありますし、庭でリードに繋いでいたけれど、リードを切られて連れ去られてしまったというケースもあります。
また、家の中で愛犬を飼っている方もまったく安全とは言い切れません。
空き巣被害に遭った際に、愛犬が盗まれてしまうこともあるのです。
この場合犯人は最初から犬目的で空き巣に入ったわけではないと思いますが、たまたま家にいた犬を見て犯行を思いついたのでしょう。
駐車場の車の中
車の中で愛犬に留守番をさせながら自分は買い物に行く、という方がいますが、おすすめはできません。
「ちょっとだけだから」とエンジンをかけっぱなしで施錠もせずに車から離れると、本当にその「ちょっと」の隙に愛犬が盗まれてしまうことがあります。
また、しっかりと施錠をしていたけれど、窓を割られて愛犬を連れ去られてしまったという話もあります。
車の中に愛犬を一匹にさせておくのは、避けておいたほうがよいでしょう。
ドッグランや公園で遊ばせているときに
ドッグランや公園で他の犬達と遊ばせていたらいつの間にかいなくなっていた、というパターンです。
「他の飼い主さんもいるから大丈夫でしょう」「まさかこんなにたくさん人がいるところで盗難されるわけないよね」と、飼い主が愛犬からちょっと目を離した隙に、犯人は愛犬を連れ去ってしまいます。
今すぐできる愛犬盗難対策
大切な愛犬が盗難されてしまっては困りますよね。
この箇所では、今日からでも実践できる盗難対策をご紹介します。
外出時は目を離さない
愛犬と一緒に出かける時は、愛犬から目を離してはいけません。
「少しの間なら大丈夫」と油断したときが盗難被害に遭いやすい瞬間なのです。
店の前に愛犬を繋いで待たせておくのは絶対にやめたほうがいいですし、車の中に愛犬だけ残しておくのも避けましょう。
家族や知り合いなどに見ていてもらうのがもっとも安全ですが、それが無理な時はこまめに愛犬の様子をチェックすることをおすすめします。
愛犬の写真をとっておく
わんちゃんを飼っている人の中には、カメラロールが愛犬の写真で埋まっている方も珍しくないですよね。
もし愛犬が盗難されて、犯人が「この子はうちの犬です」と言い張ったときには、カメラロールの写真を使って「この子は自分の愛犬です」と証明しましょう。
愛犬の情報をやたらと尋ねてくる人には注意
もし知らない人に「犬種は?年齢は?避妊手術してる?あなたのご家族は何人?ご職業は?」などと質問をされたら、正直に答えず上手くごまかしましょう。
ただのフレンドリーな人である可能性もありますが、あなたの愛犬を盗むつもりかもしれません。
また、SNSに愛犬の写真を載せる際にも、あまり詳しい情報は出しすぎないように注意しましょう。
犯人はどこから愛犬の情報を知るかわかりません。
近所の人や飼い主仲間と交流を深めておく
近所の人と顔見知りになっておけば、不審な人物の情報をあなたに教えてくれるかもしれません。
ご近所さん同士の交流を深めておくと、いざというときに助け合うことができます。
また飼い主さん同士で仲良くしておくと、情報をいち早く共有することができます。
公園やドッグランで少しの間愛犬のそばを離れるときも、仲間の飼い主さんにお願いして愛犬を見ていてもらうことができます。
本気の愛犬盗難対策&便利グッズ紹介
もっと本気で愛犬を盗難から守りたい場合は、こちらの箇所をごらんください。
ちょっとお金や手間はかかりますが、抜群な効果がある愛犬盗難対策&盗難防止グッズをご紹介します。
GPSのついた首輪をつけておく

TractiveペットGPSトラッカー
9,900円
耐久性もあり防水機能もついているので雨の日でも安心です。
3G回線を使用しているので、離れすぎてしまっても追跡できます。
Tractiveが提供しているサービスに加入する必要があり月額483円かかりますが、類似品の月額無料のものと比べるとTractive製品のほうが性能が良いのでこちらをご紹介しました。

ペット用GPSトラッカー
1,480円
愛犬との距離が一定数離れると、スマホと付属のタグに通知を送って知らせてくれます。
さらに、愛犬の位置をスマホで確認することもできます。
手軽ではありますが、あまり離れすぎると位置情報が届かなくなってしまうようです。
監視カメラを設置する

Wansview 防犯カメラ
4,999円
このカメラは暗視カメラを搭載しているので、暗いところの撮影にも対応しています。
またマイク&スピーカーも付いていますので、不審者の声を録音したりカメラから不審者に警告したりもできます。
自宅用の防犯カメラって、結構お手軽な値段で購入できちゃうんですね。
愛犬盗難以外にもいろいろな防犯対策に役立ちますし、これを機に設置しておいてもいいかもしれません。
去勢・避妊手術をしておく
去勢・避妊手術をしておけば、転売目的で盗難されるリスクが減ります。
ただし、去勢・避妊手術を行うことには、以下のようなデメリットもあるのでよく考えてから行いましょう。
- 繁殖できなくなる
- 太りやすくなる
- オスはシャイになってしまう場合がある
マイクロチップを装着する
2022年6月からペット販売業者やブリーダーを対象に、マイクロチップの装着が義務付けられるようになります。
マイクロチップを装着することで盗難時はもちろん、迷い犬になったときや災害時にも飼い主を特定することができます。
私の実家の犬も首の後ろにマイクロチップが装着されていますが、特にデメリットを感じたことはありません。
獣医さんが目の前で装着してくれたのですが、もともと大人しい性格なのもあって埋められる際はまさかのノーリアクションでした。
わんちゃんによっては痛がる子もいると思いますが、それほどの痛みではなさそうです。
これはデメリットよりもメリットのほうがはるかに大きいですね。
マイクロチップの装着費用は動物病院によって異なりますが、数千円から1万円くらいかかるのが一般的なようです。
大切な愛犬を盗難から守ろう!愛犬の盗難対策&便利グッズ紹介まとめ
いつも家族として共に過ごしている愛犬が、ある日こつ然といなくなってしまったら…と考えるだけでゾッとしますね。
うちの実家の犬は臆病なので知らない人にはついていきませんが、逆に無理やり盗難されたらとても怖い思いをするのだろうなと、いたたまれない気持ちになります。
レディー・ガガさんの愛犬たちは戻ってきましたが、中には連れ去られて二度と戻ってこれない犬たちもいます。
大切な愛犬を盗難から守るために、盗難対策はしっかりと行っていきましょう。
犬の他にも猫や小動物、そして鳥なんかがペットとしては人気がありますよね。
鳥をペットとして飼っている方にも無関係ではないのが、鳥インフルエンザです。
以下の記事には、鳥インフルエンザから愛鳥を守る方法も記載されています。
興味のある方はぜひ読んでみてくださいね。